【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「価値を生む創造思考⑩:怒りや不満はニーズの裏返し」から
2013/03/16
2013.3.13 日経産業新聞の記事「価値を生む創造思考⑩:怒りや不満はニーズの裏返し」から
怒りや不満の要因を探ると新発想へ
コラムの著者 細谷功氏(クニエ・コンサルティングフェロー)は、新発想をするためには本人のやる気、つまりモチベーションがないとアイデアが出ないことに触れ、「怒りと不満」が実は、モチベーションを引き出す材料となることを示している。
○不平不満をポジティブ思考に
先ず、不平不満をあまり感じない楽天家は、不平不満がないこと自体は良いが、発想は出にくい。一方、怒りや不平不満を感じる人で、
- 否定的な方向に向ける:愚痴をこぼすだけ
- 肯定的に考える:解決策を考える
といった二つの態度のとりかたがある。「怒りや不満」が必ずニーズの裏返しになっていることに気付けば、「やり場のない怒り」という感情は最も潜在的なニーズがあるともいえる。つまり、その解決法が現在のところ見当たらないということである。
いつも「○○をこうしてほしい」という顕在化しているニーズの改善要望を追うだけでは、分かりやすいが、新発想には結びつかない。むしろ潜在ニーズの方が新発想につながりやすいと細谷氏は指摘する。
怒りや不平不満をきっかけに発想へのモチベーションを上げ、これまでの知識や情報、経験を結びつけて新しい発想を生み出すことができる。前回に細谷氏が述べた、「遠い世界」の情報や事象の活用を意識しておくことで、これらを燃料にして、「怒りや不平不満」が種火となり、アイデアが一気にでることになる。
「怒りや不平不満」は強い感情であることから、アイデアを実行に移す際に強い原動力になるという。ただし、「文句ばかり言う人」と「アイデアマン」との差は紙一重であるため、使い方を良く考えることが必要だ。
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