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2012.1.18 日経産業新聞の記事「体験的リーダー論、キヤノン電子・酒巻社長⑩」から

目的あっての規則やルール

コラムの著者 キヤノン電子社長 酒巻氏は、会社での規則の意味について語っている。ピーター・ドラッガー(▶ 参考)関係の著書『プロフェッショナルの条件』の一部を引用して、ドラッガーが説いたギリシャの彫刻家フェイディアスの逸話で、企業での規則の意味と徹底の重要性を指摘している。

【ギリシャの彫刻家フェイディアスの逸話】

  • あるときフェイディアスは、アテネのパルテノンの屋根に建つ彫刻群を完成させ、会計官に請求書を送った。
  • だが会計官は「彫刻の背中は見えない。誰にも見えない部分まで彫って請求してくるとは何事か」と言って支払を拒否した。
  • これに対してフェイディアスはこう言った。『そんなことはない。神が見ている』

・酒巻氏によると、この逸話の意味は、「働いてお金を頂くからには、誰も見ていないからといって絶対に手抜きなどしてはいけない。良心に従い、真摯に向き合うべき」という。

会社の製造での規則を破って4度締めないといけないねじを誰も見ていないからといって3度で済ませたりしたらどうだろうかということである。製品の不良の恐れはあるし、それが原因で大きな製品事故になりかねない。さらに言えば会社の社会的な信用も失墜する可能性もある。酒巻氏によれば、「規則なき組織は滅びる」という。

【管理職とルール】

・酒巻氏が管理職に対して考えてほしいこととは、

規律のための規則やルールは、社員を抑えつけるためのものではなく、不良や事故の防止のように、会社の目的や目標をより安全に効率よく達成するためのものである

という認識だという。

・キヤノン電子での事例

  • 茶髪での現場作業⇒○
  • ズボンをずりおろしてはく、「腰パン」での現場作業⇒×(厳禁)

「茶髪」は、作業の安全や製品の不良の原因ではないが、「腰パン」は作業中にズボンが挟まれたりして危険であり安全が確保できない可能性がある。

・決まりを3回破ると解雇

酒巻氏によると、一見基本的であるような規則でも目的が安全や環境に基づくものであり、その確保の基本であれば、この内容は厳しくないという。つまり、一人の不心得者のせいで、重大事故を引き起こしたり、信用をなくしかねない事態が発生する。言い換えれば、会社をつぶしかねない。

誰が見ていなくてもきちんと規則どおりにねじを4度しめる。これが信頼と安全、ひいては雇用の確保につながるからだ。happy01

 

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