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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「パテントNOW:営業秘密、戦略的に管理・活用を」から

2011.7.26  日経産業新聞の記事「パテントNOW:営業秘密、戦略的に管理・活用を」から

営業秘密の法的防御と企業側での管理と活用

コラムの著者 弁理士・知財経営コンサルタント橋本虎之助氏によれば、技術、ノウハウ、経営情報、顧客データなど企業情報は競争力の源泉でありながら、流失があるのが現実であるという。

経済産業省の2006年8月~9月のアンケート調査によれば、製造業の技術流失は、製品・商品、人、技術データのすべてのわたって発生しているという。さら流出した技術の内、4割近くが、中期的な技術戦略にも影響を与えうる重要先端技術や重要基盤技術に当てはまるという。

【法的防御】

橋本氏によると、企業秘密のうち、不正競争防止法で保護されるのは、

  • 秘密として管理されている(秘密管理性)
  • 有用な営業上または技術上の情報(有用性)
  • 公然と知られていない(非公知性)

の3件を満たした「営業秘密」である。

営業秘密に対して

  • 1990年 不正取得・使用・開示に対する民事規定の導入
  • 刑事罰の営業秘密侵害罪の導入
  • 秘密保持命令制度、当事者尋問などの公開停止既定の導入
  • 国外犯処罰規定、退職者処罰規定、法人処罰規定の導入
  • 法定刑の引き上げ、処罰対象範囲の拡大
  • 2011年6月8日公布の改定では、刑事訴訟手続きの改善

といった強化が行われてきている。しかし、橋本氏によれば、営業秘密問題を経営戦略の1つにするという企業側のアクションが必要で、具体的には営業秘密の保護に合理的な管理を導入するといった姿勢が必要だという。流失してからは死活問題となる営業秘密。今からでも対応は遅くない。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:投稿サイト『変顔甲子園』」から

2011.7.29   日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:投稿サイト『変顔甲子園』」から

若者、「自分探し」から「自分作り」にシフト?

コラムの著者である博報堂生活総合研究所エグゼクティブフェロー・東京経済大学教授の関沢英彦氏が語るところによると、若者のトレンドが変わってきているという。

5月にオープンした「変顔甲子園」(▶参考)は高校生の「変な顔」写真の投稿で毎日更新されている。で、この変な顔を集めた投稿サイトが、関沢氏によると、若者のトレンドの変化を表しているという。

街角のファッションも伊達メガネと顔を隠すような女優帽子が目立つ。今までは、自分探しを他者の環境に求めてきた若者が、場によって、どのような自己像を作り出すかという「自分作り」に移行しているという。厳しい環境にある就職活動(就活)の影響かもしれないという。業界や企業ごとに、自らの性格、重視する価値観を書き換え、エントリシートを書いているともいう。

ソーシャルメディアの浸透も多様な「自分作り」を推進する。ブログ、ツイッター、フェイスブック、ミクシィなど、様々なメディアを組み合わせて、自分の異なった側面を表現する。知人・友達ごとに固定電話、携帯電話、携帯メール、パソコンメールの手段を変える。東日本大震災の危機で、社会的な関心・他者への配慮は強まったが、多様な自己像の中から、社会性を重視するというべきだと同氏は語っている。

多様な情報の入力と出力がある現代。若者はその入出力を巧みにコントロールして、「自分作り」を行ってアイデンティティを確立しようとしていうのかもしれない。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「会議を変える勘所⑯:納得感を引きだす」より

2011.7.28  日経産業新聞の記事「会議を変える勘所⑯:納得感を引きだす」から

納得は、会議で共通性と重要性の確認から

  コラムの著者、日本会議力向上委員会主宰 博報堂 宮井弘之氏によると、「人は状況をしっかりと把握した上で次の行動が明確にならないと、納得しない」と同様に、会議でも納得感を得られないと指摘する。

会議

【納得感のある会議とは】

  • 結局、何が重要であったか
  • 結局、何を自分はすればよいのか

が明確であればよいという。

【テクニック1】状況の把握

A4用紙を用意して、参加者に10から15分で

  • 今日の議論で共通していたテーマ
  • あなたが重要と思ったこと

の2点を書き出してもらう。内容は、進行役が休憩時間後等に公表する。

【テクニック2】行動の明確化

A4用紙を用意して、

  • あなた自身が次の会議までにできること

を書き出してもらう。ポイントは参加者のアクション。

このように、「共通かつ重要なこと」と「次に必要なアクション」をメモる習慣が重要だという。私の場合は、「やっとこと」「わかったこと」「これからやること」を念頭においている。同様の文脈だhappy01