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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「哲学で拓くBIZテク①:ソクラテスの『問答法』」から

2011.1.18 日経産業新聞の「哲学で拓くBIZテク①:ソクラテスの『問答法』」より

知ったかぶりは相手にも自分にも新たな発想を生む機会を逃す

コラムでは、哲学の父ソクラテスに言及し、日本人の質問下手に警鐘を鳴らしている。質問することに慣れていないと、国際社会で重要で有益な情報を素早く手に入れるという点で遅れをとってしまうというものだ。

ソクラテスは、知者とされる詭弁家に質問して回り、彼らは実は何でも知っているふりをしているだけであることを突き止めた。そこで、自分は何も知らないと自認しているだけで詭弁家よりも自分が知者であると気付く。いわゆる「無知の知」という概念だ。つまり、知ったかぶりをしていると、新しいことを知る機会を逃してしまうという。ソクラテスは、真理や物事の本質を知るための大切さを訴えるために、質問をどんどん行うことになる。これが「問答法」の始まり。相手に問いを投げかけ続けることで相手自身に答えを発見させるものだ。

「問答法」は日本人の質問に対する躊躇が如何に良い情報を得る機会を逃しているかを示してる。

知ったかぶりをせずに勇気を出して質問。自分が知りたい情報や回答が出るまで質問を粘り強くする。ただ、相手の話を理解して的確な回答を得る「質問力」も重要だ。ソクラテスは、人からシビレエイと例えられるほど質問力が高かったという。

ネタ出しの会でも「フィンランド・メソッド」(なぜなぜを繰り返す▶参考)を紹介したが、その効果はこの質問力に左右される。

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