Previous month:
2010年3 月
Next month:
2010年5 月

2010年4 月

クリティカル・シンキング・ツールbCisivが クラウド仕様に

以前紹介した、クリティカル・シンキング・ツール bCisivが、オンラインで利用可能になりました。

最近、オフィスソフトがオンライン化していますが、マップを軸にした思考ツールの進化もここまで来たか、という感じです。

★過去の記事を見たい方は、こちら⇒ 英語版bCisiv2.0を体験してみる<1>

残念ながら、日本語には対応していません。

ただ、意思決定や情報の過不足を俯瞰するには、言語の違いを超えて便利であることは間違いありません。

利用には無料のユーザー登録が必要です。

なお、登録後、マップの作業場所(ワークスペース)は3つまでで3アカウントまで無料になっています。
クリティカル・シンキング・ツールbCisivが クラウド仕様に
拡大した動画
       

eneloop bike ブロガー向け試乗会に参加。電動ハイブリッド自転車に感動!

 電動アシスト自転車と聞くと、「ママチャリ」のイメージ。ところが、自転車メーカーでない、サンヨーが、蓄電池、小型モーター、小型発電機、センシング技術といった得意な技術を組み合わせて、驚きの電動「ハイブリッド」自転車を商品化した!

 発想は散歩からという人も、小春日和となる季節。自転車で散歩するのも悪くないよ。

電動アシスト自転車から電動ハイブリッド自転車へ

 正直言って、電動自転車と電動アシスト自転車、さらに電動ハイブリッド自転車の違いなんか分からない。試乗会に先立って説明していただいた植村さんから、電動自転車と電動アシスト自転車お違いは、前者がグリップを握ってアクセルワーク、つまり足でペダルをこぐことをしない原動機付き自転車。つまり、ヘルメット着用義務のある原付免許が必要な乗り物。今回紹介する自転車は、ペダルでこぐことがないと発進しない自転車。これは免許不要で、ヘルメット着用の義務はない軽車両。

試乗の様子の動画は 下をクリック。


 さてここまでは、分かったが、電動アシスト自転車と電動ハイブリッド自転車の違いは?

 これは、充電したバッテリーを積んでモータで、上り坂の走行をアシスト(支援)してくれるところは同じだが、下りで大きく異なる。つまり、ハイブリッド自転車は、下りで、モーターが発電機に切り替わって、電気をバッテリーに返すもの。つまり、バッテリーの持ちが良くなる。さらに、発電機に変わることで、坂道では、自動車のエンジンブレーキのように、ブレーキが効く。

 電池は持つし、のぼりも下りもらくちん。さらに、エコと三拍子そろった優れもの。

DSCF0006

蓄電池メーカーのサンヨーだから出来た電動”ハイブリッド”自転車

 でも、こんな仕様のものは、老舗の自転車メーカーなら手がけているのでは?

 ところが、電池、モーターと発電機の切り替え、さらに、路面状態をセンシングしてこまめに最適状態にできる技術は、自転車メーカーにはない。サンヨーはさらに、平地の走行時でも、発電出来る「エコ充電モード」まで開発した。

 これは試乗してみて分かったのだが、東京にみちも平坦ではない。バッテリーを使い続けるのではなく、ペダルが動いて走行しているときに、発電をおこなうもの。ちょっとした起伏でも、楽々走行出来るのも特徴だ!

驚きの自転車2WD。自動車同様、スリップしやすいところでも安定走行!

 雪道で走行性能があがる4WD。でもクルマの話ではない。サンヨーの電動ハイブリッド自転車は、前輪に、モーター/発電機があるため、ペダルをこぐ際には、2輪が駆動輪となる。

 ペダルの踏み出し時に、前輪が不安定になって、転倒といった事故が多いというが、この全輪駆動は、それを低減してくれるとった優れもの。会場では、このデモも行っていただいた!

DSCF0027

安全は改訂された道路交通法準拠。鳩山首相も試乗済み

 安全面は警察庁の十分な検査でお墨付き。また、シリーズも、コンパクトモデルからセミスポーツタイプ、シティタイプとそろっている。

DSCF0023

ブロガーイベントで

 試乗会の後、ブロガーを相手にサンヨーの開発陣やマーケティングの関係者と「実現してほしい機能」をブレスト。

  • 太陽電池搭載のかご
  • USB端子付き
  • eneloop電池も同時にチャージ
  • iPhoneなどの音楽プレーヤが取り付けられる。
  • エコポイント申請ができれば

などといった意見がでた。

サンヨーエネループバイクサイトへ

Twitter Hash tag @eneloopbike


【新規思考ツール】無料でマッピング~iroha Note (いろはノート)~

以前からfreeMindなど無料で、軽快に動く、マップツールを探していました。今回ご紹介する、~iroha Note (いろはノート)~は秀逸です。
  • 先ず、階層構造とマップ表示を分けて、入力と閲覧を考えた構成です。
  • 次に、Windowsのみならず、Macでも利用できます。

Adobe Airのアプリとして動きますので、Airのインストールは必要です。ただし、

  • データをエクスポート/インポートすることはできません。従って、iroha Note (いろはノート)~の世界でアイデア出しを行う分には良いです。
  • 現在は、無料。機能が増え、利用者が納得すれば有料化ということだそうです。
詳細な、情報やダウンロードはこちら

~iroha Note (いろはノート)~を使ってみよう
拡大した動画
       

【ヒット商品】ネタ出しの会  2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング⑥Let's challenge

問題

 チョコレートを食べるだけでなく、作る楽しみを出すために、家庭用冷蔵庫でチョコアイスをつくる菓子を発案しました。アイスを作る型を工夫して、子供のキャラクタものから大人にも受け入れられるような型を考えてみてください

進め方:家庭用冷蔵庫で冷やせる程度の大きさの型を考えます。食材となるチョコレートは溶けやすく、さらに冷えて固まると取れ易くする工夫も考えてください。さらに、触媒的な発想で、一回に数個ではなく、大勢のパーティにも使えるような、工夫も必要です。

引き続きチョコレートの問題です。チョコレートを芳香剤や香りを使った商品を3つ考えてください。

進め方:チョコレートを香料として利用するときに、お客様の五感がどのように働くかを想像しながら、商品の形態を考えましょう。必ずしも、臭いだけが商品の特徴ではないかもしれません。

回答例

こするとチョコレートの匂いのするグリーティングカード。チョコレートの芳香缶詰。チョコレートの匂いのするシール。

あなたの五感の働き具合は

プラクティスで臭気を使った商品アイデアを出して頂きました。提案の結果はどうでようか。

049

NEXT Step

能動的な五感の触媒を使って見ましょう。チョコレートで「出来る」ことは何でしょうか。2,3の出来ることをあげてみてください。

例:ポリフェノール系薬品の生成、カカオ豆による食料やエコ基金、結婚式のチョコファウンテン(チョコの泉)


【ヒット商品】ネタ出しの会  2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング⑥五感に訴えよう!

 ヒット商品を買うお客様は人間です。ということは、発想の触媒に五感を使わない手はないでしょう。中でも衣食住に密接な「食」は、人類共通の経験であるからこそ、ヒット商品を買う範囲が飛躍的に増えます。

え、これって食べられるの?

即席ラーメンといえば、カップ麺を思い出す人も多いのでは?それほど普及したカップ麺は、日本だけではなく、世界の胃袋を満足させるものとなっています。カップ麺の発想前に、即席ラーメンを産んだ、安藤百福さんの発明があります。戦後の食糧難で、これを解消するには、パンではなく麺であるとの思いがあったといいます。当時流通が整っていなかったため、量産技術のないうどんやラーメンは広がらなかったのです。安藤さんは東洋の文化として、麺文化を展開するためには、量産技術の確立が必要だと気付きました。これが、即席ラーメン開発の契機になったわけです。さらに、どんぶりに入れて湯を注ぐだけでおいしく食べられるアイデアは、市場に受け入れられ、瞬く間に人気商品となりました。

安藤さんの発想のポイントは、即席麺の製造だけでなく、即席ラーメンの量産技術にあったのです。麺はラーメンの材料であって、一般の生活者がラーメンとして買うわけではないのです。お客様に、麺を容器(どんぶり)に入れてもらい、お湯をかける手間をかけても食べてもらえるものが、安藤さんが目指した即席ラーメンだったのです。

 即席ラーメンを初めてに開封したときに、「え、これって食べられるの?」と感じたかもしれません。当時の流通食品で、お客様自らが調理する即席ものという発想は少なからず驚きであったのです。「瞬間油熱乾燥法」(油で麺を揚げて乾燥させる)を用いて製造製法で特許をとった後、安藤さんの会社は、ヒット商品「チキンラーメン」を販売したのでした。

 次の転機は、容器でした。どんぶりのないところ、そう、海外進出の際に困ったのです。

「お客様に調理していただく」という新発想

 043

 安藤さんは、発想の触媒の「身代わり」を使いました。どんぶりの代わりになる、容器。さらに容器を「逆転発想」で、どんぶりも売り物、商品の一部にできないものかという発想です。

 さらに、この問題が解決すれば、容器を準備するという不便さもなくなります。

 どんぶりの身代わりは、ひょんなことで解決しました。チキンラーメンを割って、紙コップにいれ、お湯を注いでスープのように飲んでいる販売員がヒントを与えたのです。どんぶりに入れるサイズの麺ではなく、商品の品質保護と保温を考えたカップを作り、そこに具材、調味料、麺を入れたものを開発したのです。カップ麺の誕生です。即席ラーメンは、このようにして東洋の文化を超え、世界のヒット商品として君臨しています。

 五感に訴える「発想の触媒」は、このように具体性のあるアイデアや商品のイメージを与えてくれます。もちろん、受身だけでなく、能動的な「使う」、「出来る」といった触媒も有効です。

 今回のプラクティスは、五感に訴える触媒をつかって体験してみましょう。