映画

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:SXSW、サービス提供側の対応問う」から 

2018.5.23 日経産業新聞の記事「トレンド語り:SXSW、サービス提供側の対応問う」から

サービスを広げる前にユーザーを傷つけず、危険にさらさないことが責任

コラムの著者 広田 周作氏(電通コミュニケーション・プランナー)は3月米テキサス州オースティンで開催されたSXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)に参加しそこでのICTのイノベーションが曲がり角にきていることを指摘している。

○SXSWもITプラットフォーマーの対応の遅さが話題に

 以前のSXSWは、音楽や映画、インタラクティブに関する業界の動向など釈迦の現状を知り、未来の展望を語るには絶好の機会となる世界最大級のカルチャー&テックカンファレンスであったと広田氏は語っている。

ところが、今年は、ITプラットフォーマーの雄、フェイスブックが個人情報を流出させたり、自動走行運転車が死亡事故をおこしたり、ヨーロッパでは「一般データ保護規則(GDPR)」が施行されるなど、多くの登壇者からプラットフォーマーに対するポリシーの遅れやデータの扱いに関する懐疑的な意見が噴出した。SNSがterrorismやhateの温床になっていることから、サービス提供者がいかに対応するかが焦点となった。

どうやら、ICTは社会との軋轢の中で、サービスの普及以前に、ユーザーを傷つけず、安全で、危険にさらさないことを熟考するときが来たようである。🎥📲💻📗🏢💡⚡️happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:クラウドファンディング、提携、グローバル化を示唆」から 

2018.4.25 日経産業新聞の記事「トレンド語り:クラウドファンディング、提携、グローバル化を示唆」から

米国では2016年に約600億ドルも調達

コラムの著者 竹内 道氏(アークメディア社長)は、不特定多数のクラウド(群衆)から資金調達をするネット上のプラットフォームを提供する、クラウドファンディングが米国でさらに発展しているという。

○ビジネスの急速な進展、グローバル化に寄与

 すでに資金調達の1つの手段として定着した米国のクラウドファンディング。竹内氏によると北米だけでも190以上あり、サービス内容も多様であるという。

  • Speed & Spark:映画制作を支援
  • Pledge Music;ミュージシャンとファンをつなげる
  • You Caring;非営利事業にフォーカス

などのニッチなサービスもある。

スタートアップや急成長中の会社が新製品を開発、製造、販売するために大型の資金を集めるイベントキャンペーンを起こすところもあるという。実現化のためにクラウドファンディング専門のソーシャルメディアやマーケティング会社を起用する事例も多い。

  • INDIE GO GO:サプライチェーンの大手で世界1500箇所に配送センターをもつイングラム・マイクロと提携

これで、企画、開発、製造、販売、配送の一括サービスを受けられ、情報管理からお礼、在庫管理、梱包までも行う。クラウドファンディングで資金調達したものの、その後が不慣れな企業にとってはありがたいサービスである。これで、ビジネスの急速な進展、グローバル化を示唆している。🚚📦🏢💡⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ヤフーの大人買い」から

2018.4.11  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ヤフーの大人買い」から

コインチェックの巨額流出事件後に対応の変化

 コラムの著者は、ヤフーがまだスタートアップで仮想通貨交換業務も行っていないVBに20億円も投資する意図について考察している。

◯膨大な顧客データをテコにした新サービスを目指す

 ヤフーが20億円の投資を考えたのは、仮想通貨交換事業者ビットアルゴ取引所東京で、まだ交換業務も行っておらず、顧客基盤もないのに不可思議である。

同業のコインチェックの巨額流出事件で、それまで仮想通貨関連企業を後押ししていた金融庁の態度が一変した。登録制である交換事業者の資格審査が厳格になったという。

そこで、ヤフーは自力での同事業参入を諦め、買うことに決めたという、大人買いである。登録制での看板が欲しいというのが本音かもしれない。

一方で、事件以来、交換業務自体の甘みは縮小しているという。では、ヤフーが大人買いしたのはなぜか。そこには膨大な顧客基盤とデータで新規のサービスを生むことを検討しているという。従来の決済手段ならコスト割れをするようなコンテンツ流通を仮想通貨で実現し、データビジネスと組み合わせるなどが考えられる。💴💰📱🏢🔍💡⚡🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:テレビ受像機、ネット経由の映像選択」から 

2018.4.11 日経産業新聞の記事「トレンド語り:テレビ受像機、ネット経由の映像選択」から

家庭内Wi-Fiの普及でテレビでインターネット接続に

コラムの著者 奥 律哉氏(電通総研フェロー)は、最近テレビ受像機をインターネット端末としてコンテンツを視聴する傾向にあることを分析している。

○放送よりもネット動画

 電通の2017年9月調査では、29%がテレビ受像機のインターネット接続率であるという。テレビ受像機での放送以外のネット動画の視聴はどのような状態なのか。

調査は動画視聴グループと動画非視聴グループの2つにわけ、サービス別視聴時間を比較している。

  • 動画視聴グループ:1日あたりの視聴時間合計 205.1分、放送 97.9分
  • 動画非視聴グループ:同上 187.3分、放送 128.9分

という結果から、動画視聴グループはテレビ受像機をインターネット端末として活用していることがわかる。このグループでは、リアルタイムの放送番組よりもネット動画を使う場合が多い。

今後も家庭内のインターネット接続が、WiFiなどの利用で進み、いまやスマートフォンを対象にしていたインターネットの動画サービスもテレビ受像機を対象にすると思われる。📺💡🏢⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『やすらぎの郷』に学ぶ高齢者マーケ」から

2017.10.23  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『やすらぎの郷』に学ぶ高齢者マーケ」から

リアルなシニア層を浮き彫りして成功

コラムの著者は、先月末まで放映されたドラマ「やすらきの郷」は好評で高齢者向けのマーケティングのネタがあるという。

◯若者の描き方が「引き立て役」に徹している

 コラムの著者が、関心を引いたのは、マーケティングなどの教科書にある高齢者のイメージを壊した内容であったことで、これが意外に好評であった要因だとみている。

主要キャストは、70代から80代。しんみりした中島みゆきの主題歌と背景画像、主人公が家族と別れ老人ホームに入るシーンから始まる。シリアスな物語を予感させるが、展開はドタバタ劇で、厳しい現実や苦い後悔が挿入されるシナリオであるという。

これまでのシニアのイメージは、元気一辺倒か思慮深く静かに暮らす姿であった。しかし、現実は枯れきれないまま不安と同居し、現実を忘れようとたわいなく騒ぐ。リアルなシニアをドラマで浮き彫りした。

さらに、若者に対して共感せず、「引き立て役」に徹したこと。この辺り、死が近づく人間には「やすらぎ」などないということを看破したことが、ドラマの成功につながったようだ。🎥🏢⚡️🌍happy01