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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『ポスト宮崎駿』の条件」から

2021.10.5  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『ポスト宮崎駿』の条件」から

優れた盟友が後継者を育てる

 コラムの著者は、細田守監督の新作映画「竜とそばかすの姫」が快進撃であるが、一部で囁かれている「ポスト宮崎駿」になれるかは疑問だという。

○宮崎監督に対する鈴木敏夫プロデューサーのコンビ

 コラムの著者によれば、同作品は7月16日の公開以降9月26日時点で451万人を動員、興行収入は62億円を達成したという。細田監督の前作は「未来のミライ」の不振を挽回した形ではあるが、コラムの著者は、「ポスト宮崎駿」の声には疑問があるという。

「竜とそばかすの姫」の内容はネタバレになるので言及しないが、CGを駆使した仮想空間の表現やキャラクターの造形など、演出は素晴らしいという。ところが、ネットの評判を調べてみると、必ずしも好評ではないらしい。その中の評に「演出は確かに素晴らしいが脚本に無理がある」というものである。

脚本は出来上がり時に監督が見て判断しているはずだ。だが、宮崎駿監督の鈴木敏夫プロデューサーのように「耳の痛いことをいう」存在が細田監督には周囲にいないのかもしれないという。鈴木氏は宮崎監督や故高畑勲監督を支え、特には怒鳴り合いの喧嘩までしてでも、意見し、本人がやりたがらない仕事を言葉巧みに誘導したという。ポスト宮崎駿に細田監督がつくには、鈴木氏のような盟友が必要なのかもしれない。📺🎥🖋🔑🚕🚗🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:『透明性』は強さに通ず」から

2021.9.28  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:『透明性』は強さに通ず」から

企業の透明性が今や強さとなる

 コラムの著者 小松原 誠氏(WiLパートナー)は、このところ本来なら閉鎖空間であるはずのチャットやオンライン会議の発言が週刊誌に載り炎上といった背景について語っている。

○社員一人一人が自分で判断できるように組織の透明性を高める

 小松原氏によれば、このような閉鎖空間だから自分に甘えず常に透明性の高い空間だと発言の内容が変わるのではないかと語る。

小松原氏は、今こそ企業に求められるのは、この透明性だと指摘している。顧客の提供する商品・サービスはもちろん、社内の組織運営や採用においても高い透明性が求められる。小松原氏はシリコンバレーでの企業について事例を紹介している。

  • Everlane(サンフランシスコ市):アパレルブランド。「徹底した透明性」をモットーに掲げ、業界ではタブーとされていた商品の原価を公開。このような地球に優しく顧客に対して正直な姿勢は、多くのZ世代の支持を集めている。
  • ワイズ:今年7月、ロンドン証券取引所に上場。国際送金を取り扱い、大手金融機関と同様に国際送金手数料を明示し、さらに通常顧客にとって不利になる為替レートが使われ、実際のコストが不透明のところを内容を明示し、圧倒的な透明性で安くて早い国際送金の顧客体験を提供。
  • ネットフリックス:製品やサービスのみならず、自社の組織運営に対して、高い透明性を保っている。自由と責任を掲げるその組織カルチャーは世界の最高人材を集め、規制で管理するのではなく、社員一人一人が自分で優れた判断を下せるように、組織の透明性を高め、必要な情報を全て提供。

このように企業にとって透明性は強さを与え、社員全員が倫理性を持ち、顧客や他の社員から信頼を得るために自ら胸襟を開いていく挑戦ができるかにかかっている。👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:フォーマットの確立、日本マンガ・アニメの強み」から

2021.9.24  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:フォーマットの確立、日本マンガ・アニメの強み」から

ギネス記録の実力を持つ日本マンガ・アニメはどこから

 コラムの著者 三浦 俊彦氏(中央大学商学部教授)は、日本のマンガやアニメが独自のフォーマット(競争のルール)をつくり常に実力での競争で質の向上を図ってきたことが国際的にも強みになったという。

◯マンガ・アニメ・劇場アニメが連動することも強み

 三浦教授によれば日本のマンガ・アニメが競争力を持つ要因として「フォーマットの確立」にあるという。

  • 日本マンガのフォーマットの確立:1959年、大人向けの週刊誌の隆盛を受けて、1959年3月17日に「週刊少年サンデー」(小学館)と「週刊少年マガジン」(講談社)が刊行。週刊誌1冊に複数タイトル、毎週連載の連続ものという週刊誌マンガのフォーマットが誕生。米国やフランスでは読切が主軸であるのに対して、日本では読者アンケートで評価が低いと連載を打ち切られるという厳しい世界で、結果としてマンガの質を向上させた。
  • 日本アニメのフォーマットの確立:1963年、テレビ放送が高度経済成長で急速に普及し、日本初の本格的な連続テレビアニメ「鉄腕アトム」(フジテレビ)の放送が開始。週1回、1話30分、毎週同時刻放送というテレビアニメのフォーマットが誕生した。欧米では短時間の帯番組が多いのに対して日本ではテレビ各局がアニメを放送し、視聴率が悪いと打ち切り。厳しい世界でストーリーも作りながら質を向上しないと生き残れないものとなった。
  • 複合化する劇場アニメ・テレビアニメ・マンガ:総合的にして競争力を培っている。

フィーマット化は、マンガ・アニメの製作者の創造力の高さをいかす環境を与え、実力での競争で質をあげた。📺📖👚🚗📰✏️🗒🍷💻🏢⚡️📖🎓🔎🌏happy01🇯🇵🇺🇸🇫🇷


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『未来を造る力』どこへ」から

2021.9.16  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『未来を造る力』どこへ」から

過去の栄光に縋るのではなく未来志向に

コラムの著者は、改装した遊園地のテーマが「昭和」であったり、海外でも会員数の多いネットフリックスでの日本のコンテンツはアニメばかりで韓国のようなデジタル化社会を誇る作品が少ないと指摘している。

○夢を与える遊園地がノスタルジーで盛況という事実

 日本自体が、過去の栄光にすがってばかりで、新たな未来を形作る新産業に挑戦してこなかったところに課題があると、コラムの著者は指摘する。今年5月にリニューアルオープンした西武ゆうえんちは「昭和」がテーマで、ノスタルジーも良いが、子どもたちに未来への夢を見せるのが遊園地であるのは違和感があるという。

確かに東京五輪の閉会式でも「上を向いて歩こう」や「愛の讃歌」など昭和歌謡のヒット曲ばかりで、次回開催されるパリ五輪の鮮度あふれるPR動画とは格段の落差があったという。

動画配信サービスの米大手ネットフリックスで人気作品の多くに日本はアニメのみで韓国ではドラマがほとんどである。韓流ドラマも日本のレベルを飛び越えており、例えば刑事ドラマで日本では、タブレット端末やスマートフォンは登場するが、韓国のハッキングによって犯人を突き止めるといったドラマでのデジタル化の差異が一目瞭然である。

日本人はいつから創造力を失ったのか。過去のノスタルジーに浸っている限り、創造する力は生まれず、新産業を担い手も出てこない。💉📉📈📺🎥🖋🔑🚕🚗🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵🇰🇷🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:新型コロナ収束を最優先に」から

2021.9.14  日経産業新聞の記事「眼光紙背:新型コロナ収束を最優先に」から

立ちはだかる「接種の壁」

コラムの著者は、日本政府のワクチン接種を加速しつつ緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を発出して感染を抑え込もうとしているが人流抑制を具体化しないと収束は見通しがないとい語る。

○有事の今は全方位の配慮よりもコロナ禍の収束を優先すべき

コロナの著者によれば 日本において集団免疫を獲得するまでは何らかの人流抑制、行動制限を行う必要があるという。諸外国の事例を見ると、ワクチン接種率は人口の5割を超えると鈍化し最終的に7割を超えるか微妙だという。さらに変異型は感染力が強く集団免疫には8割超が必要だと言われている。8割は12歳未満は接種対象外で、体質・体調などのために接種できない人たちがいると考えるとほぼ全員が接種する計算となる。今のままの接種体制では諸外国と同じく「接種の壁」に突き当たると予想している。飲食業や旅行業、観光業、イベント産業への負担がさらに増え、経済的な歪みが増加する。

  • 中学、高等学校で集団接種を行う
  • 2回接種済を証明する「ワクチンパスポート」の国内利用も推進すべき

などをコラムの著者は示唆している。確かにワクチン接種の強い推進策は負の面もある。しかし、今は平時ではなく有事で、国民全員のケアも重要だが、有事としてコロナ禍の収束させることが最優先ではないのか。😷🦠💉📉📈📺🎥🖋🔑🚕🚗🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵🇺🇸🇷🇺