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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:SVB破綻からの教訓」から

2023.5.2  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:SVB破綻からの教訓」から

大手銀行にはないVBのニーズに合致した銀行

コラムの著者 校條 浩氏(米NSVウルフ・キャピタルマネージングパートナー)によれば、シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻を期に金利引き上げの影響とそのリスク管理が当時の経営幹部に甘さがあったという。VBにとってSVBはどのような銀行であったのか。

◯リスク管理の甘さが破綻に

校條氏によれば、SVBは全米で16位の大手地方銀行で、「好条件の融資や無料の豪華な特典で起業家を魅了」してきたという。それを牽引したのは、預金残高が2020年に金が流れ込み始め、2021年で3倍となった資金量で、それを低金利の米国長期債券や不動産担保証券に運用して収益を上げてきた。しかし、2022年から米国FRBが金利を上げると、それに連動して利率が下がり、160億ドルの損失が急激に発生した。慌てたSVBの経営陣は、国債を売りに出した。それに加えて、自社株を放出して資金調達をすると、安易に発表してしまったという。さらにSNSなどで、著名なVCの1人がVBの起業家たちにSVBから資金の移動を薦めたとつぶやくことで、一気に噂が広がり、銀行の取り付け騒ぎが広まった。これで万事休す。数日で経営破綻に陥った。

幸いにも米当局が機動的に動き、預金の政府保証を確約することで、銀行業全体への大きな危機にはならず、徐々に沈静化した。

SVBは金融基盤が弱いVB系へを相手にするのが本業で、通常の銀行よりもリスクが高い。しかし、SVBの経営幹部たちはこのリスクをヘッジするために安全対策を怠ってしまった。リスク担当役員も2022年退職後空席のままで人材の補填を行なっていなかったことから、安全策を軽視していた。

メガバンクはリスク管理の意識が高い。だからこそ、担保価値の低いVBの顧客には冷たい。今回の騒ぎでメガバンクに口座を作ろうとすると、「最低1000万ドルの現金の預金が必要です」と冷たくあしらわれる状況である。ここで重要なことは、SVBはVB業界でのニーズに合うようなサービスを提供していたから支持されてきたのである。預金額は小さく、臨機応変に融資に対応し、顧客への反応が早い。VBの資金調達で大きな役割を担っていたが、アキレス腱がリスク管理で、経営トップにはメガバンク以上のリスク管理意識が必要であった。🏦📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸

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