【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:うまい叱り方と褒め方」から
2022/10/11
2022.10.5 日経産業新聞の記事「SmartTimes:うまい叱り方と褒め方」から
人前で叱ってはいけない、人前で褒めること
コラムの著者 加藤 史子氏(WAmazing代表取締役社長CEO)は、旧日本海軍の山本五十六から、二宮尊徳、田中角栄、故英国エリザベス女王まで著名人の部下の育成に関わって、人の褒め方と叱り方について考察している。
○故英国エリザベス女王の所作にもうまい叱り方が
加藤氏によると、古今東西を問わず部下の育成、人のマネジメントについては悩みが多いという。加藤氏は、そのいくつかを紹介している。
- 旧日本海軍の山本五十六:太平洋戦争当時の旧日本海軍では最高の指揮官と言われた:「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」と名言した。
- 二宮尊徳の教訓歌:「かわいくば、五つ教えて三つ褒め、二つ叱って良き人とせよ」
- 田中角栄:昭和の政治家で強いリーダーシップとして有名。「人を叱るときはサシでやれ。褒めるとときは人前でやること」
慕われ尊敬される上司の条件の1つにはどうやら叱り方と褒め方のうまさがあるようである。
加藤氏はさらに人前での気遣いについて、9月8日に崩御されたイギリスのエリザベス女王の逸話を紹介している。
2009年イギリス女王を慕うイギリス国民をざわつかせる小さな事件が起こったという。当時の米大統領はオバマ氏で、その妻であるファーストレディーのミシェル氏が起こしたものである。経緯は、アメリカ流のフレンドリーかつカジュアルさで親愛の情を表す所作というものに相手の肩に手を添えるというものがある。ちょうどエリザベス女王と会食する予定であったミシェル氏は待合会場から会食会場に移動を促すために、突然、女王エリザベス2世の肩に手を添えたという。
確かに日本の天皇・皇室の存在がある日本国民の感覚では、これから会食するタイミングだとしても皇族の方の身体に触れるというのは失礼にあたりご法度であろう。イギリスでも同様で、周囲は驚き息を飲む雰囲気の中で、エリザベス女王は自然な振る舞いでミシェル夫人の腰に手を回し、ハグをして、二人の中が良い雰囲気だと演出したという。周囲にいたマスコミはこの様子を一斉に撮影して報道した。CNNでは"First lady's surprising hug from the Queen of England"としてYouTubeで公開されているという。加藤氏は、女王の心中はご本人しかわからないが、王族に無礼を働いたという批判からミッシェル氏を守るための咄嗟の行動ともとれるという。人前で人を叱ってはいかない、恥をかかせてはいけない。
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