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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:GXは原発開発だけにあらず」から

2022.9.13  日経産業新聞の記事「眼光紙背:GXは原発開発だけにあらず」から

本来の目指すゴールからズレた実行委員会?!

コラムの著者によると、岸田内閣のGX(グリーンとランスフォーメーション)実行会議に首相から次世代原子力発電所の新増設を検討するように指示したとのことだが、実現性の課題と経済性の面で課題があり、さらに実行委員会のゴールである環境をてこに経済社会をトランスフォーメーションすることの具体化から外れていると指摘している。

○実現性が怪しい小型モジュール原子炉とその経済性

 コラムの著者によれば、原子力発電を再生可能エネルギーとともに不可欠な脱炭素エネルギーと位置付けている。ただ、次世代原子力発電所は2050年脱炭素社会実現に実用化が間に合うかどうか疑問であると専門家が指摘している。例えば、プレハブ住宅のように工場で製造して、立地地点で組み立てる小型モジュール原子炉は、大幅な工期短縮と建設コストの削減となるというが、専門家は「実現性は怪しい」として指摘している。

そもそも既存の原子炉は原子力潜水艦の舶用炉がベースになっているという。小型では経済性がないために大型化してきた経緯がある。小型原子力発電所が経済性を持つには大量生産と送電ロスを最小限にするために大電源を必要とする都市の近郊に立地しなければ見合わない。となると大都市近郊に数十基単位で立地することなど国民の理解が得られるのであろうか。核の高レベル放射性廃棄物の最終処分、過酷事故対応などを考慮すると、経済性が成り立たなくなる。

GXは本来、環境問題の解決を経済社会の構造変化(トランスフォーメーション)で行うことが目的である。この目的にそってGX実行委員会は、可能な限りエネルギーに依存しない産業構造やライフスタイルへの転換策を示すことである。岸田内閣の短期的安定供給の維持を名目にトランスフォーメーションしていない今の経済社会を前提とした電力やエネルギーの供給体制の再構築を探るだけではトランスフォーメーションの実現は不可能であろう。🏢🚗🚀⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒🌏🇯🇵

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