【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『日本沈没』が描く甘えと危うさ」から
2022/01/16
2022.1.7 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『日本沈没』が描く甘えと危うさ」から
原作の厳しい世界情勢が現実?!
コラムの著者が、1973年に発表された小松左京氏のSF小説「日本沈没」がテレビドラマとして2021年10月から12月放映され高視聴率であったが、その後半の展開に驚いたと言う。
○日本人や日本企業は世界から愛され尊敬されていると思いたいという甘え
敢えてネタバレとはなるが、ドラマに内容に立ち入って見ると、急な地殻変動によって日本列島が海に沈む話であるが、前半は科学者や若手官僚らの水面下の対策準備であり。後半が、今回話題になった世界を相手にした避難交渉と脱出劇が軸である。
後半の避難交渉でキーとなったのが原作にはない「ジャパンタウン」構想で、友人知人や家族が脱出先で多い方が安心だろうという考えで、各国に建設を要請する。特に中国には1000万人が移住する計画で、その代わりの「お土産」として、自動車会社や製薬会社など大手企業が一緒に移転するもおで、ドラマでは各国が暖かく受け入れるというもの。
さて、現実はどうか。ジャパンタウン構想は他国から見れば植民地計画で、異民族による「特区」の誕生をどこの国が受け入れるだろうか。政治的にも日本がこれまで難民問題に対して消極的だった国であったために理解もされないだろう。「お土産」も電気自動車シフトの遅れや新型コロナウイルス対策での存在感の薄さなどを思うと、世界からピカイチと思われているとは思えない。
小松左京氏の原作小説や当時制作された映画やドラマでは、海外に対して原則的に何も期待していない。日本人は散り散りとなり、個人として生き延びていく。日本国復活などという野望は捨てよという厳しい認識でできている。堆肥民への歴史的報復までも描かれていた。日本人や日本企業は世界から愛され尊敬されていると思いたいという甘えの願望が高視聴率を支えているとしたら危ういという。💊🚗🚀⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕🌏🇯🇵
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