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2021.3.26  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:デジタル化の遅れ、長時間労働の温床に」から

学校制度と同様で企業のリモートワークも世界に遅れ

 コラムの著者 三浦 俊彦氏(中央大学商学部教授)は、日本の消費者や日本の経営・マーケティングを国際的な比較を行うと、個人の強さと組織の弱さだという

◯履修主義・出社主義から修得主義・成果主義への変化が急務

 三浦教授によれば、中央大学でも新学期の授業をオンラインと対面をどう組み合わせるか検討しているが、意外に進んでいないのが情報機器以上に進級・卒業要件である、履修主義から生じる課題解決だという。欧米諸国では、学習目標に対して一定の成績を修めたら進級させる修得主義だが、日本の教育は出席日数に不足がなければ成績にかかわらず進級させる履修主義であるという。欧米では、オンライン・対面にかかわらず修得主義で着実に進級させることができる。しかし、日本では対面授業で出席日数を稼ごうと悪戦苦闘している。

この状況がそのまま企業での人事考課などに繋がっている。リモートワークが進まないのは情報機器の整備の遅れもあるが、教育の履修主義のように出社主義のためで、毎日勤務時間には会社あるいは会社の関連、指定場所にいて終業時間までいればある程度評価される。その結果労働時間は海外諸国に比べて長くなる。教育の修得主義のような成果主義でなければ優秀な社員は宝の持ち腐れになる。管理者から見れば、出社主義は日数と時間だけ見れば良いので管理がしやすい。一方、修得主義や成果主義は、教科の修得判断、成果の評価基準を明確にしなければならないから大変である。だが、このままでは世界のデジタル化の荒波には教育も企業も組織の変革を行わないと乗り越えられない。🎒✏️🗒🍷💻🏢⚡️📖🎓🔎🌏happy01🇯🇵🇺🇸🇩🇪🇨🇳

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