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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:新素材カードケース、消費者の反応見極め」から 

2021..1.8   日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:新素材カードケース、消費者の反応見極め」から

イノベーター理論を実践するマーケティング

 コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)が今回取り上げるのは、三井化学のカーボン新素材「アンドコル カーボンハイブリッドシート」を使ったカードケースのマーケティングである。

◯本来はB2Bでありながらコロナ禍でB2B2Cに挑戦

 この製品はECでも通販でも実店舗でもなく、クラウドファンディング「マクアケ」で先行発売しているという。価格は1万8千円。クラウドファンディングの期間は2020年12月3日〜2021年1月17日で現物は東京・有楽町のb∞ta(ベータ)で1月31日まで展示しているという。

高強度のカーボンファイバーにアラミドファイバーを組み合わせた生地に、同社の高機能ウレタン樹脂でコーティングを施した「丈夫さ」と「滑らかな触感」を兼ね備えたもの。5色のカラーバリエーションがあるという。

三井化学は機能性ポリマーなどの素材を取り扱う大手化学メーカーで、自動車メーカーなどB2Bが主流で、エンドユーザにファッション小物を作ったことは珍しく、背景に新型コロナウイルスの自粛の影響があるという。コロナ禍で国内外のメーカーに新製品である新素材を開発しても営業に行くこともできず、素材の良さを認知してもらうことはかなり困難である。そこで最終製品を作り消費者の反応や評価を見て、それを営業に生かそうというマーケティング戦略である。ただ、コロナ禍の自粛で販売店で売るのは困難であることから目をつけたのがクラウドファンディングであるという。オンライン販売や実店舗販売では伝わりにくい開発ストーリーを直接消費者に伝えるため、こだわった素材でファッション小物を作り「イノベーター理論」でいうイノベーター層やアーリーアダプター層に訴求することで、小さな成功から素材の営業や開発に生かすマーケティング戦略を進めたという。まさにB2B2CでB2Bのマーケティングを進める発想の転換である。💳🚗💺🖥🍶😷🦠🏢🗒🏪🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝📦🇯🇵

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