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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:長崎原爆作った町、今も汚染」から

2020.12.15  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:長崎原爆作った町、今も汚染」から

今も巨大な汚染の廃墟

 コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、米国ワシントン州ハンフォードという第二次世界大戦中、長崎の原子爆弾に使われたプルトニウムの生産設備のあった町が今も廃墟のままである背景について語っている。

◯米政府も施設の除染、廃棄物処理を進めたが多くの課題で作業は進まず

 ハンフォードで人工元素であるプルトニウムの生産を第二次世界大戦中におこない、原子爆弾が作られた。1発目は、米ニューメキシコ州の爆発実験に使われ、2発目が長崎に投下され、10万人以上を殺傷、長崎市を焼き払った。戦後も、設備能力を増強し、冷戦終了後生産が中止され、施設の運営企業も去った。大量の放射性廃棄物が177基の巨大な地下タンクに残された。

1989年から米環境庁、ワシントン州環境局が施設を管理するエネルギー庁に協力して施設の除染、廃棄物処理が始まった。当初は30年で終了する計画で30年後の2019年に経費168億ドル(約1兆7000億円)で終わるはずが、半分も達していなかった。新しいエネルギー庁の予測では、5500億ドル(約60兆円)を必要とし、60年間続けなければならない。予算面でも途方もない額であるが、技術面でも人工元素のプルトニウムは毒性が強く、処理の知見も乏しいという。また、処理した廃棄物処理物を保管する予定だった米ネバダ州の山中も住民の反対でオバマ政権時代に白紙となった。トランプ政権となり、前政権の決定を覆し白紙になった計画を元に戻そうとしたが、途中で紆余曲折があって、再び未定状態にあるという。⚡️💺💻🛠⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸

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