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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:抜本的な透明性の模範」から

2020.12.22  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:抜本的な透明性の模範」から

社外秘が存在しない米バッファー社の効用

 コラムの著者 ロッシェル・カップ氏(ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング社長)は、シリコンバレーのソーシャルメディアのスケジューリングツールを販売しているバッファー社の「透明性」のアプローチについて紹介している。

○全てのことに可能な限り透明性を持たせるという同社の哲学

 カップ氏によれば、同社の哲学は他の企業に比べて過激だという。例えば、同社は全従業員の給与をウェブで公開。さらに、顧客の価格設定モデル、収益、株式交付金、将来の製品の開発計画、オフサイト研修や特典に使われたお金も公開の対象となっていることは驚きである。では、こういった公開の裏側には何があるのか。

  • 個人としての透明性を信憑性と正直さのある生き方として捉えていること。
  • チームとしての透明性は、リモートで仕事をして信頼の文化をつくること。
  • 企業としての透明性は、他者を助けるためのツールであること。

こういった考えに至ったのは、カップ氏によれば、同社の創業者のジョエル・ガスコイグネ氏が「透明性が信頼を生み、信頼は素晴らしいチームの基礎となる」との信念からだという。しかもこの透明性から同社は多くの利益を得ている:

  • 従業員は誰もが何が起きているか共有できていることから何を達成しなければいけないかが、どこに助けが必要かを理解できていることから、社内の効率は極めてよい。
  • 多様性から、給与の公開で女性差別やマイノリティーの不公平さはなくなり公平な競争の場ができる

と素晴らしい効果である。ただ、同社幹部は、「中途半端なやり方は危険。あるものが公開されると、人々はなぜ全てが公開されないのかと疑問を持つからだ」とも警告している。🛠📰🚗🚘💰💴📖✈️😷💺💻⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🦠🇯🇵🇺🇸

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