【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:オンライン授業、新サービス発見次々」から
2020/09/09
2020.8.28 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:オンライン授業、新サービス発見次々」から
スマート・インタラクティブ・サービスとして理論はあったが
コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、大学の授業が新型コロナウイルスの感染拡大で一気にオンラインとなり、教員、大学生、職員のすべてが初体験で多くの学びがあったという。
◯教員にはマルチタスクが要求される
小野教授は、新型コロナウイルスの感染防止で、大学の授業もオンラインとなったが、その際に、大学生、職員、教員で初体験にもかかわらず、多くの気づきがあったことについて述べている。
小野教授によれば、大学でのオンライン授業は4つほどに分類されるという:
- リアルタイム型:ZOOMなどオンライン会議システムを用いたもの
- 自己学習型:通信講座のようにウェブなどで自主的に学習するもの
- オンダマンド型:予め教員が講義を録画、編集した動画を学生が好きな時間に受講するもの
- ハイブリッド型:以上のものを組み合わせたもの
で、ほとんどがハイブリッド型であるという。
小野教授は、手探りの試行錯誤をリアルタイム型で行った時の発見について語っている。
- 人の役割が変わること:
双方向性のために教員には多くの捕捉作業が生まれ、マルチタスクが発生する。例えば、
-
- 会議ホストとしての入室許可
- プライバシーやセキュリティー対策
- 通信費の削減努力
- ブレークアウトルーム(アドホック会議)の割当て
- チャットのファシリテーション
などのルーチンワークと、
-
- インターネット回線の不具合などで離脱する大学生を監視・救出するカスタマーサポート
- PCやスマートフォンなどの機種やOSの違い、ネットワーク接続環境の違いによる授業の進行管理
- 大学生の私物によるインターネット環境の把握や知識レベル、スキルの把握などの調整とコーディネーション
と多岐にわたる。
- 成功の鍵は、ラボール(相互の信頼感)が形成されていること:
教員と大学生、職員とのラボールがあると、教員と学生、学生同士が打ち解け、順調に導入が進めやすくなる。初対面であれば最初にチームビルディングなどを行うと効果がある。
これらはすでに、スマート・インタラクティブ・サービスの分野で研究されているが、実践はさらに新たなサービスを生む契機にもなっている。😷🦠📱💻📒🛒🎓💳⚡️🌍💡📶🇯🇵
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