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2020.4.21  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:イノベーションは標準超えてこそ」から

標準に則ることとイノベーションの実利は異なる

 コラムの著者 近藤 正幸氏(開志専門職大学事業創造学部長)は、2019年7月に国際標準化機構(ISO)からイノベーション・マネジメント・システムに関する国際標準のISO56000シリーズのリリースにそったイノベーションのあり方について考察している。

◯イノベーションの乏しい企業には参考に?

 近藤氏によると、ISO56000シリーズは、

  • ISo56000:基本と語彙
  • ISO56002:イノベーション・マネジメント・システム -ガイダンス-
  • ISO56003:イノベーション・パートナーシップのための道具と手法・ガイダンス
  • ISO56004:イノベーション・アセスメント
  • ISO56006:知的財産マネジメント・ガイダンス、戦略インテリジェンス
  • ISO56007:アイデア・マネジメント

からなるという。策定にあたっては日本からも一般財団法人ジャパン・イノベーション・ネットワーク(JIN)がワーキンググループに参画しているという。

そもそも、国際標準化がイノベーションを生むのではない。イノベーション自体が新機軸であり、創作過程についても独自性が求められるものであろう。イノベーションの創出に苦労している企業にとっては目安を与える標準は参照情報になる。ただ、標準に則り進めても、実利や効果のあるイノベーションとは言えない。すでに多くのイノベーションを生んでいる企業にとっては、余計な作業分が発生しコストを増やすだけかもしれない。ちょうど、品質保証の国際標準ISO9000シリーズによく似た現象である。品質問題があった企業にとっては一定の底上げにはなったものだが、もともと良品質を生む企業にとっては認証取得と維持にコストがかかっただけである。🛠⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵

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