【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:水田除草アイガモロボ、あと一歩」から
2020/02/09
2020.2.6 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:水田除草アイガモロボ、あと一歩」から
単なる代替手段ではないロボット
コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、水田の有機栽培をすると、雑草を除く負担がふえることから、アイガモの放飼による農法が注目されているが、それをロボットで実用する試みについて語っている。
◯正面突破だけでは実用化は難しい
水田除草で、イネ科の植物を食べないアイガモの放飼には、
- 雑草や害虫を食べる
- 稲列の間を動き回って底の泥を跳ね上げ、水が濁り、日射が雑草に届きにくくなる
- 糞がイネの肥やしになる
といった利点があるという。ここに人工知能と画像処理でイネと雑草を自動識別するロボット開発しようという研究者がいたが、正面突破では、作業の効率化には難しいと山﨑教授は感じたという。
アイガモロボットの開発研究中であるというので、山﨑教授はその様子を見学したという。ロボットはアイガモの模造ではなく、左右にクローラーを持ち、稲列の条を跨いで移動する。稲列の間に生えているのが雑草という仮説で雑草を踏み潰して除草する。イネと雑草を識別するためにAIの画像解析を使う正面突破ではなく、稲列を判別し、列を跨いで走行するクローラーの方向制御と、列の末端でUターンして稲列の間を往復する進路制御にロボットの視覚を使った。
問題は、除草能力ではなく、作業時間が電池の容量で制限されるということで、コストを抑えることが必要である。さらに、クローラーが水田の底が柔らかいと走行がままならないことも課題である。水田の整地も課題で、すべてを除草ロボットに任せるにはまだまだ課題があろう。だが、今後の展開も楽しみである。🌾🤖🛠💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏🌏💡🔎🇯🇵
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