【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:日本はまだ『一流国』か」から
2018/11/28
2018.11.21 日経産業新聞の記事「眼光紙背:日本はまだ『一流国』か」から
半導体技術の二の舞か
コラムの著者は、次世代の巨大加速器「国際リニアコライダー」の日本誘致に文科省が慎重になっている中で、かつての半導体技術で投資を怠ったことによるその後の衰退の二の舞にならないか懸念している。
○日米欧の素粒子物理学の意義
確かに誘致するとなると約8千億円という建設費の半分程度を日本が負担することになり巨額である。さらに、この研究にのみ予算が集中し、他の研究開発には投資できないという声もある。そこでの慎重論である。
この加速器は日米欧を中心に世界の素粒子物理学者が協力して計画し、日本での建設を目指している。建設されれば世界から一流の研究者が集まり、物理学を牽引する場所になると考えられる。
しかし、日本が諦めるとなれば、欧米も建設を断念し、豊富な資金を科学技術育成に注ぎ込んでいる中国が新たな建設地候補となり、一流の研究者も中国に行くことになる。頭脳だけでなく、加速器で使われる超伝導や超真空といった重要な最先端技術も同時に流出することになる。
かつて隆盛を誇った日本の半導体技術も投資を怠ったことで、技術者も流出し、瞬く間に衰退してしまった。日本が科学技術立国を唱えるなら、この加速器の誘致は苦しいながらも実行に移さねばならない。💡🔎⚡️🌏🎓📕
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