【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:競争優位、特許模倣は容易?」から
2018/07/10
2018.7.6 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:競争優位、特許模倣は容易?」から
ソニーとアップルのイノベーションの違いは
コラムの著者 三浦 俊彦教授(中央大学商学部)は、日本商業学会の全国大会での基調講演で話題となったソニーとアップルの地位が変わった要因分析で特許が絡んでいることを語っている。
○2013年までは米国の先発明主義と他国の先願主義の差異
ウォークマンやアイボなど革新的な製品を世に送ってきたソニーとiPod、iPad、iPhoneと立て続けに革新的な製品を出したアップル。そのアップルも今やあまり革新的な製品は出てきていない。米国での特許保有ランキングでソニーは、2000,2005年で6位と11位であった。アップルは同年で187位、184位。だがアップルはビジネスで上であったという。
この差異は、各国の特許制度も絡んでいるという。2013年までは米国の先発明主義であり、日本を含め他の国は先願主義を採っていた。米国方式は特許の内容は非公開であり、出願中も秘密である。一方、他の国では、出願後公開され秘密ではなくなる。そこでの基調講演での指摘は、競争力を保つためには、他から真似されない、模倣不可能性があるという。それをもたらす特許は重要な役割を果たすという。特許出願後、公開されることから模倣は不可能ではない。よって、これからは、外部技術獲得のためにライセンシング、ハイテク企業の買収、公開された特許の内容の熟考と学習に多くの開発投資を行う必要があるという主張である。日本企業の特許戦略も企業がこれを理解した上で、開発投資をおこなわないと、簡単に模倣され、商品が生まれないといったことになりかねない。⌚️📱💻🏢⚡️📖🎓🔎🌏
コメント