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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:タイトルは踊る、日本の研究」から

2017.12.27  日経産業新聞の記事「眼光紙背:タイトルは踊る、日本の研究」から

決してオープン(公開)ではないオープン・イノベーションの現場

 コラムの著者は、国内の研究開発の現場で漸くお馴染みになってきたイノベーションの波に乗れない日本の問題について触れている。

◯目に見える変革と進歩を社会にもたらす「科学技術・イノベーション政策」は今世紀の世界共通の課題

 研究開発の現場でイノベーションというキーワードが馴染みになってきたが、目標にかなうイノベーションには中々お目にかかれず、その波の馴染んでいない。まさに言葉だけで、中身は現状のままであるという。

世界的なイノベーションへの投資は、やる気と才能のある人材に積極的に行い、競争時代に入っている。日本もこれに加わるのは当然の流れである。

しかし、イノベーションを生み出せる人材を大学や企業の研究開発の現場に求めるが、そんな人材は得てして日本の常識から外れた変人だという。自由な発想を大切にし、管理を嫌う。日本の組織がこれを受け入れる風動にないから、イノベーション人材は寄り付かない。

同様に「オープン・イノベーション」と科学技術政策の最前線ではタイトルだけ見ると気持ちだけはわかるが、実際はオープンな拠点ではないという。参加メンバーも自らの情報を出し渋る。単に政策主導を行った予算消化にみえてタイトルだけが踊っているという。これで、世界に通用するのであろうか。🎓💡🏢⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:メルカリの行動経済学」から

2017.12.25  日経産業新聞の記事「眼光紙背:メルカリの行動経済学」から

大量消費・大量生産を前提にした統計量は無意味に

 コラムの著者は、フリーマーケットアプリのメルカリやライドシェアなどシェアリング・エコノミーの扱いが、今の大量消費・大量生産を前提にした統計量が無意味になる可能性を示している。

◯経済利益の極大化では説明できない

 メルカリでのコラムの著者の体験で、「利益ゼロでも使ってくれるなら売っても良いか」という思いの出品者や送料込みで明らかに赤字でも「誰かに使ってほしいから」という出品者も必ずいるという。経済利益の極大化を目指すこれまでの経済学では見えない動きである。人間の心理面から分析する行動経済学からみればメルカリが成長する一端がわかるという。

多くの人が抱えながら解決しえなかった、「ものを無駄にせず、誰かの役に立ててもらいたい」という問題にうまく応えているという。メルカリの取引は月100億円を」超えるといわれるが、中古品の取引であるがゆえに、GDPには手数料程度で反映されていない。ライドシェアや民泊などのシェアリング・エコノミーも、これまでの大量生産を前提にした統計量では何ら反映されない。循環型経済に関する指標をそろそろ整えるべきだろう。💡🏢⚡️🌍だhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:消費の動向、AIの示唆を参照」から 

2017.12.22  日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:消費の動向、AIの示唆を参照」から

平成元年と29年のヒット商品の比較

コラムの著者 関沢 英彦(発想コンサルタント)は、これまでのヒット商品の動向から消費者の購買傾向について比較考察している。

○昔、「十人十色」、今、「一人十色」

  関沢氏によれば、平成29年のヒット商品は、自宅で利便性を高めるものが多かったという。ネット通販で生鮮食品を扱うことも広がり、音声操作ができるAIスピーカーも話題を呼び、シワ取り化粧品や快適な睡眠をもたらす商品も売れたという。安全運転支援システムを標準搭載した軽自動車、インターネットテレビもヒットした。

ここで、関沢氏は平成元年との比較を行っている;

  • 平成元年のヒット商品
    • イタリア衣料
    • 超高級国産車
    • 客船クルーズ
  • 平成29年のヒット商品
    • ネット通販
    • AIスピーカー
    • シワ取り化粧品

といった比較である。平成元年はバブル経済のころで、「憧れのライフスタイル」を追求、平成29年は「手近なライフインフラ」であることがわかる。平成元年当時は、十人十色の時代といった分衆、今は一人十色で情報量の取り扱いも多く、だれもが事情に通じている。各情報に反応する受容体(レセプター)を持っているが、それぞれの「個」の欲求に従う。生活インフラとしてのインターネットが多数の個別対応を可能にした。

同時に多様な受容体をもっているので、ピンとくれば瞬間的なマス現象も発生する。安室奈美恵の引退発表や高校のダンス部のバブル期のファッションなど瞬間大衆となった。

関沢氏は今後、十人一AIになるのではないかと推測している。だれもがビッグデータなどの人工知能の「示唆」を参考する十いうわけだ。💴📊🎁💻happy01