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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:米由来の化粧品、肌への優しさにこだわり」から

 2017.8.21  日経産業新聞の記事「拡大鏡:米由来の化粧品、肌への優しさにこだわり」から

海外展開も念頭に

コラムの筆者 山下 尚文氏(ネクステージトータルマーケティングプランニング社長)は、ディーエイチシー(DHC)の米由来の化粧品を事例にそのマーケティングについて語っている。
◯ふっくら、つややか、なめらかを訴求

日本古来の飲料や食品に注目した別用途のものに美容がある。山下氏は、昨今の甘酒ブームについてまず語っている。

甘酒は日本酒の酒粕から作られるものと、米麹から作られるものがあるという。この甘酒には、江戸時代から肌を美しくする効果があると言われてきた。お米の力は、美容について日本の古来から伝承されていたようである。

DHCはこの米の持つ美容成分と米ぬかを発酵させた米由来の天然成分を配合させた「潤米(URUMAI)シリーズ」を発売した。ソープ、ローション、ミルキーエッセンスの3種で、デリケートな肌にストレスを与えない天然由来成分100%の処方を実現したと訴求している。

ふっくら、つややか、なめらかな使用実感に特徴を置き、使用者に化粧の本質である実感に迫るマーケティングである。売れ行きは、狙い通り好評であるが、今後、国内市場の拡大はあまり望めない現状から、世界市場への進出がポイントとなっている。

とりわけインバウンド市場では日本の伝統的な飲食品が好感を持たれていることから、お米の力の化粧品も今後の海外展開が注目されるだろう。

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