【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:間伐材、特性生かし伝統の技で加工」から
2017/07/01
2017.6.26 日経産業新聞の記事「拡大鏡:間伐材、特性生かし伝統の技で加工」から
社会問題を解決するソーシャルデザインを実現
コラムの筆者 栗坂 秀夫氏(パシフィックデザインアソシエーツ代表)は、日本の国土の3分の2強を占める山林に着目し、地域資産の有効活用、塗装と使う場所と内容の充実で支持されている間伐材利用の板材について語っている。
◯天竜水系の豊かな水をを支える天竜の森の資産を利用
林業白書によれば日本の国土面積は3779万平方キロメールあり、そのうち2510万平方キロメールが山林であるという。山林の割合は国土の3分の2強で、本来は木材資源に恵まれてもよいはずである。
しかし、平成26年の木材自給率は29.6%で自国の資源を有効に活用しているとは言えない。その理由として林業従事者の不足と高齢化、搬出が困難なことが多く、出荷経費がかかることなどが挙げられる。
良質な木材を得るには植林が必要だが、成長過程での間伐作業が重要と言われる。成長の遅い木や悪い木を間引くことで、良質材木生産には必須である。間伐材は、これまで、裏方的な使い方であったが、栗坂氏が紹介しているように間伐材の特性を生かした商品も市場に投入され始めている。
フォレストフィーリング KIZARA事業部(浜松市)は間伐材の板材を、天竜水系の豊かな水を支える天竜の森で育った杉の間伐に注目したものである。伝統の技で加工し、自然の木目を生かして鮮やかな色彩なおしゃれな板材を開発した。
この板材は、地域の資産である間伐材を有効活用し、塗装と利用場所、内容の充実(表面強度をあげるなど)で価値をあげ、社会の問題を解決するソーシャルデザインであると言える。今後ソーシャルデザインを意識した商材が増えると栗坂氏は予測している。💡🏡🗻🌍
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