【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 大学の軍事研究議論、人材教育の視点欠落」から
2017/03/19
2017.3.14 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 大学の軍事研究議論、人材教育の視点欠落」から
大学の基本的役割である教育あってこそ
コラムの著者 内田 裕久氏(東海大学教授)が語ることによれば、防衛省の安全保障技術研究推進制度を2015年に発足させたが、大学では軍事研究という視点から様々な意見が議論されているという。
◯全ての大学研究者が教育を第一にしていない事実
大学の基本的役割は、教育、研究、社会貢献であるという。最も重要な役割は高等教育機関として若い人材を教育することである。国の行方や人類の将来さえも、人間の思想、行動に左右される。
しかし、指導者である大学研究者の多くが人材育成という教育の重要性よりも、自らの専門研究に専念する傾向にあるという。さらに認識すべきは「研究成果は両刃の剣」で、例えば原子力は、発電、医療における放射線の利用という平和利用と核兵器として利用される両面があるということである。成果を民生用、軍事用に振り分けるのは人の役目であることも議論がある。
これまでの軍事研究の議論では大学が教育機関であるという視点が欠落していると内田教授は示唆している。研究成果の軍事転用、防衛省の競争的資金の活用、成果の公開などの議論よりも、教育機関であることとの関係を議論しなければ根本的な解決にはならない。成果の使い方を決める人材育成こそ大学が求められる議論の本質だという。✈︎💡🌍
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