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2016.12.6 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 量子現象の説明、現実世界超えた概念必要」から

現実世界に存在しないものをあるとして考える

コラムの著者 筒井 泉氏(高エネルギー加速器研究機構教授)は、森鴎外が明治末に著した「かのように」という短編を引用し、同著で論じられている自然現象を一定の仮定条件に基づいて理解する考え方を示しその限界について語っている。

◯短編「かのように」の主人公も悩んだ

洋行帰りの主人公が歴史家として神話は歴史ではないと言明したいが、それは世間には危険思想だと受け取られ、子爵の父親の理解も得られないだろうと思い悩むというものだ。そして、証拠立てられないもおは否定するものの、それらをさも事実である「かのように」扱うことで妥協することにしたという。

事実でない物事をあたかも「かのように」扱うことに意義があるといったのは鷗外だけではない。小説の執筆前に刊行されたドイツの哲学者ファイヒンガーの著書「かのようにの哲学」である。その主張とは、幾何学の基本概念である点や線は、つきつめて考えてみれば現実世界には存在しないと思われるが、それらが存在する「かのように」考えなければ幾何学は成立しないという。

結局、あらゆるものの根本には「かのように」扱わなければならない基礎概念があるという考え方である。この考えはやがてミクロ世界で起きる量子現象を説明するには「かのように」の哲学が不可欠となる。それほど、量子の世界は常識的な我々の世界とはかけはなれているためだ。それによって新量子が発見されたり、半導体や通信を支える現代の技術となっている。

鷗外の小説の末尾に主人公が取る立場が親友によって毅然と否定されてしまう。どうも物理学の世界は小説よりも奇なりかもしれない。🌍pchappy01

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