【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 災害対策の教訓、憂あれば備えあり」から
2016/12/03
2016.11.29 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 災害対策の教訓、憂あれば備えあり」から
憂うことで備える政策が生まれてきた
コラムの著者 円山重直氏(東北大学流体科学研究所教授)は、新幹線の災害対策を事例に、東京電力福島第1お原子力発電所の慢心についてふれている。
◯新幹線の安全は如何につくられたか
1964年の開業以来100億人以上を輸送してきた新幹線は、衝突や脱線で亡くなった乗客はいないという。新幹線の安全は如何にしてつくられてきたのか?
- 1996年阪神大震災: 高架が倒れたが、始発電車の出発前で被害なし→国鉄は、高架路線を補強
- 2004年新潟県中越地震: 上越新幹線が脱線したが幸い、直線路線で大事故にはならず→脱線しても路線から大きく外れない対策を施した
- 2011年東日本大震災: 27輌の営業車両が走行していたが電源を遮断して緊急制動するメカニズムを導入→独自で地震計測し気象庁の警報以前に電車を停止。
だが、これでも安全対策は完全ではないという憂いで事故を防いできた。
だが東京電力の原子力発電所事故は2004年のスマトラ地震によるインドの原子力発電所の津波浸水、2001年の台湾の原子力発電所で全電源喪失の事例があったにもかかわらず、「原発の絶対安全」にすがりつき、電源の多様化や津波対策をおろそかにした。自然災害や人災などのあらゆる可能性を真摯に憂いて、対策を行っていれば事故は防げたかもしれない。
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