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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: アップサイクル、伝統工芸、アクセサリーに」から

2016.12.6   日経産業新聞の記事「風向計: アップサイクル、伝統工芸、アクセサリーに」から

元の製品よりも価値の高い製品を作り出す手法、アップサイクル

コラムの著者 面川 真喜子氏(マーケットプランナー)は、スイスのブランド「フライターグ」を事例に伝統工芸にも同じ「アップサイクル」で後継者不足の解消に役立つのではないかと期待している。

◯日本の伝統工芸をアップサイクルで元気にする

フライターグはトラックの幌布、自動車のシートベルト、自転車のチューブなどを用いた実用的なデザインでデザイン性が高いバッグで世界的に著名であるという。

リサイクルによってアップグレードした製品を作り出す手法はアップサイクルと呼ばれ、廃材の原料化や再利用だけでなく、価値の高いモノにすることが目的である。

これを日本の伝統工芸に取り入れようと活動しているApreco(アプリコ、兵庫県丹波市)の代表取締役の神辺周一郎氏は、もともと畑違いの医療機器を扱う会社であったが、伝統工芸品を扱うことになり、工芸を担う人たちと交流。そこで、端材やデッドストックなどがゴミになっていく事実をしり、消費者にとって身近な商品に生まれ変わらせるWAKURA(和蔵)サイトを10月にオープンした。今、京焼、清水焼、西陣織糸などをつかったアクセサリー類を中心に制作と販売を行っているという。原料は確かに端材ではあるが、職人の丁寧な仕事で上質であることことは折り紙付き。問題はこれまで売り方とデザインがよくなかったことから、デザイナーやアーティストとコラボしたり常時クリエータを募集している。また制作にはアクセサリー作りが趣味な主婦や会社近くのシニアと協力し、地域の活性化にも一役買っているという。サイトの海外仕様で海外からの注文にも応じられるようにしている。

アップサイクルの手法は、日本の伝統工芸にある後継者問題の解決につながるかもしれない。その一環として気軽に触れられるWAKURAは同時にイベントも主催。今後の活動に面川氏も期待している。🌍camerahappy01

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