【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:成城石井のスイーツ、ビジネスモデル隠し味」から
2016/12/19
2016.12.15 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:成城石井のスイーツ、ビジネスモデル隠し味」から
ビジネスモデルでの差別化で競争優位に立つ
コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、成城石井のスイーツを事例に競合他社との差別化について語っている。
○あえて流通を自社に抱え込むモデル
スイーツが多様化しているという。これまでは、レストランかカフェで食べるかケーキ専門店などでのテイクアウトが主流であった。そこに、コンビニエンスストアが参入し、競争が激化し多様化したと横山教授は語る。
このような状況の中で、一線を画すのがスーパーマーケット成城石井の自家製スイーツである。価格帯は百貨店あどに出展するケーキ専門店よりも安く、コンビニエンスストアや洋菓子チェーンのスイーツよりは高い。コンビニやチェーン店に親しんだ消費者からみると「ぜいたくスイーツ」となる。
同社の大きな特徴は、多くが自社工場の職人が手作りしていることである。そのためコストパフォーマンスがよく、価格と品質を同時に追求する消費者に受け入れられた。
自社工場と独自の技術を持つ職人、直輸入で商品の仕入れも可能で、さらに高い売り場力をもつことで、顧客とのコミュニケーションもできる。調達・製造・販売のビジネスモデルで構築した差別化は、個々の商品の模倣などを跳ね返す長期的な差別化が可能であるという。
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