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2016.12.15   日経産業新聞の記事「眼光紙背:細分化する『住みたい街』」から

これまでの調査手法では限界

コラムの著者は、日本全国の「人の五感に訴えかえる魅力のある街」ランキングなどの背景にある個人の嗜好の多様化を考慮した調査に触れている。

◯チェーン店の不振もこれが遠因?

このランキングは、「本当に住んで幸せな街」という著書(島原万丈氏著)による。人の五感に訴えかける弥勒のある街で、島原氏は「官能都市」と称している。

  • 庶民的でおいしい飲食店などの食文化が豊か
  • 公園など街を感じる空間がある
  • デートや路上キスなどのロマンスがある

など8つの尺度を使ったという。このあたりが、官能都市のゆえんのようだ。

さらにコラムの著者は、「あなたがいちばん似合う街」(三浦 展氏著)もとりあげ、その尺度が、

  • 既婚・未婚
  • 性別
  • 収入
  • 趣味

によっていかにランキングなどが変わるかを浮き彫りにしているという。つまり、

  • リッチになって高級品を持ちたい街か
  • 女性が紅茶やコーヒーを葉や豆からいれる割合が多い街か
  • ワインをよく飲む街か

といった視点である。

これまでの調査では、地価や利便性だけで街を捉え、消費者をひとくくりにしてきた手法があったが、これが限界であることが見えてきた。働き方の変化などで移動の減少と地域経済が活気付いてきたことも、街によってことなることがこれでうなづける。チェーン店の不振もこの流れに遠因があるのかもしれない。🏢camerahappy01

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