【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:漢字・カタカナ・ひらがな、日本語の多層表記、意識を」から
2016/09/18
2016.9.15 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:漢字・カタカナ・ひらがな、日本語の多層表記、意識を」から
「六法」すべてが口語体に
コラムの著者 関沢 英彦(東京経済大学コミュニケーション学部教授)は、日本語の表記である、漢字・カタカナ・ひらがなの利用が、TPOによって異なり、ビジネスでも日常生活でも、表記の多層構造を理解することは重要だと指摘している。
○TPOで異なるバランス、頻度
運送や海商に関する商法改正の作業が進んでいるという。現代の運送事情に合わせて、1世紀以上も前のカタカナ混じり文語体をひらがな混じりの口語体に変わり、「六法」すべてが口語体になるという。
日本語の表記は、よくご存知のように3種。漢字、カタカナ、ひらがなである。興味深いのは、関沢教授が示した事例である。
- 講演会のスライド;ほとんどカタカナと助詞の「と」のひらかなだけという場合も。アルファベットも多く、AI(人工知能)のように注釈がつく。定着したコーポレート・ガバナンスなどは注釈がないものがおおくなっている。
- 法律;ひらかなは漢字を結びつける役割に徹しており漢字が多用される。技術関連の用語やパブリックコメントのような新しい行政用語はカタカナが使われる。
- 日常会話;ひらかなの言い回しが多い。ソーシャルメディアでもひらかなが多い。
- 小説;日常生活を舞台にした小説ではひらかなが多い。
- 新聞の俳句・短歌;日頃わすれてるひらがなの大和言葉が使われる
- 会話;「建前」が述べられるときは漢字が多用。「本音」が示されるときはひらがなが多くなる
- 絵本;ひらかなが多い。言葉の古層であり深い思いを示すのに向いているようだ。大人たちでも癒されるのはひらかなのこういった部分かもしれない。
漢字、カタカナ、ひらがなとアルファベットが多層に重なり合っている中で我々は生活している。この構造をしることで、ビジネスでも日常生活でも的確なコミュニケーションをとる上で重要と思われる。
コメント