【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:爪隠すな!フィンテック」から
2016/09/24
2016.9.21 日経産業新聞の記事「眼光紙背:爪隠すな!フィンテック」から
フィンテック関連企業の日米の違い
コラムの著者は、金融とICTが融合したフィンテックについて日米の取り組みの差の視点から語っている。
◯既存の金融業システムを利用する日本型フィンテック
注目される分野ではあるが、日米で関係企業の取り組みに違いがあるという。日本では、家計簿アプリや会計アプリなど既存の銀行システムを前提にしたサービスが大半で、銀行の手の回らなかった目新しいサービスを提供してくれる。しかし。コスト面では中立で、金利を上げたり、ATM手数料を下げるといった内容ではない。日本型フィンテック企業の多くは銀行の既得権益を崩すというより、共存共栄を志向している。
一方、金融サービスへの消費者の不平不満を解消しようと、シリコンバレー発のVBはこれらの不満に乗っかり、銀行を中抜きにしてその市場を奪うような破壊力を発揮し始めている。その事例が、仮想通貨ビットコインで、銀行を介さない安価な資金移動手段として登場し、世界の金融関係者を震え上がらせた。
となると、日本型は、社会を変革できる潜在力を自ら封印して、小手先の目新しさで満足しているのではないかと、コラムの著者の口調は厳しい。
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