【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: 五輪視聴率、時差少ないと高く」から
2016/08/17
2016.8.9 日経産業新聞の記事「風向計: 五輪視聴率、時差少ないと高く」から
時差ある中で付加価値の追求必要
コラムの著者 山本直人氏(コンサルタント・青山学院大学講師)は、時差12時間あるリオデジャネイロ五輪大会での視聴率などを考察しながら2020年開催予定の東京五輪大会のテレビ報道のあり方について示唆している。
○過去の五輪夏季大会の視聴率データ
関東地区のビデオリサーチ社による視聴率データから過去の五輪夏季大会のテレビ視聴率の推移をみると、
- ロンドン大会;低下
- アトランタ大会;高くない
- シドニー大会や北京大会;高い
という結果だという。つまり、日本からの時差が少ないことが、テレビ視聴率を左右するという。多くの人が、自分の生活時間に合わせてテレビを見ている。つまり日常の生活時間に、どのような番組を提供するかがキーとなる。また、世界記録の誕生や日本選手の活躍など、何度も同じ場面ばかりだと食傷気味になる。テレビとしての付加価値をつける絶好の機会であり、それにより視聴率が推移するという。
さらに最近はネット配信など攻勢もあり、スポーツ中継のみでは極めて苦しい。単に競技をみるだけでなく、競技人口の少ない種目にスポットを当てたり、まだ知られていない面白さなどを広く伝えるのにテレビ番組は適している。
4年後、時差のない東京五輪大会だが、溢れる情報をいかに整理し、視聴者に付加価値のわかるテレビ放送を目指さねばならない。
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