【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:『集中と拡大』」から
2016/08/18
2016.8.8 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『集中と拡大』」から
事業目的の相違
コラムの著者が、既に亡くなった経営者二人を対比し、事業目的の相違について語っている。
◯任天堂とLIXILグループ
スマートフォンゲーム、「ポケモンGO」で世界的な話題を集めた任天堂。同社は、「天国か地獄か」と言われる不安定な娯楽ビジネスに特化し、安定的な収益が見込める事業を持たず、常に背水の陣を敷いているようにみえる。しかし、保守的ではない。ゲームという分野に広がりを持たせようと熟考している。昨年亡くなった岩田前社長は、
「従来の枠にとらわれず、音楽やカメラ機能、健康管理など利用者を笑顔にするものはすべてゲームと定義してみる」
と語ったという。
一方、LIXILグループの前身、トステムの創業者で故潮田健次郎氏は、住環境に関連した事業以外は「行わない」ろした主旨の文言を定款にいれたという。同氏はアルミサッシから始め、製品を次々と増やしたが、住宅という分野には目をそらさなかった。この点は岩田氏と同じで、事業の「集中と拡大」。ただ、同社は、任天堂とは異なり、事業目的を細かく列挙、この否定文を削除したという。さて、創業の理念は受け継がれるのか?
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