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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:くすぶる脱原発のマグマ」から

2016.7.13   日経産業新聞の記事「眼光紙背:くすぶる脱原発のマグマ」から

鹿児島知事選のうねり

コラムの著者は、鹿児島知事選で、原発再稼働に慎重な三反園訓氏が現職を圧倒した結果を踏まえて、原発への不安は都市部だけでなく地方の多くで住民の不安のうねり(マグマ)となっていることを指摘している。

◯国内唯一で稼働している九電川内原発のお膝元での結果

川内原発のお膝元での知事選であっただけに注目されたが、結果、再稼働に慎重な三反園訓氏の勝利となった。脱原発のマグマ(住民の不安)が小さくないことを裏付けた。原発事故時の避難対象地域を政府は半径30kmに拡大。しかし、伊藤祐一郎前知事は、その避難対象領域を薩摩川内市と鹿児島県だけで決め、周辺自治体の住民の不安は事実上聞き流したという。福島第一原発事故を受けた不安を軽視し、同事故と同じ対応をした結果、伊藤知事への不信は高まったとコラムの著者は見ている。そうした中で、バランスのとれた穏やかなイメージの対立候補が現れ、安心して脱原発候補へ投票したのではないかという。

現状、関電の高浜原発は仮処分で稼働停止に追い込まれ、川内原発も10月以降の定期検査後の再稼働は不透明である。安全基準に合格した原発から再稼働するというだけでは、マグマの動きは止まらない。過酷な事故時の実効ある避難計画や賠償制度などを真剣に検討する必要があろう。camerahappy01

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