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2016.6.10 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:講義のレベル、深く掘り下げるのも一考」から

大学を取り巻く環境の変化

コラムの著者 円山 重直氏(東北大学流体科学研究所教授)は、旧帝国大学の資料から当時の講義や学生のレベルを考えると、現代の教育方法も一考すべきことがあるという。

◯東北大学流体科学研究所の創立75周年で発見された資料が示唆

円山教授が所属する流体科学研究所の創始者である沼知福三郎名誉教授の資料が、創立記念の整理で見つかったという。沼知教授は日本で初めてのジェットエンジンの開発に関わった。今回沼知教授の大学生の時代の試験問題を発見、英文で書かれており、内容は当時としては高度なものであったという。大正時代から昭和初期のもので講義ノートなどの資料も発見されたという。

これらは今ではあまり教えていない専門的で、現在の流体力学の講義よりも高度な内容だったという。そこで円山教授が思ったのは、現在の講義が簡単になった理由である。それは、学生の資質である。当時の大学生は、旧帝国大学全体の学生数が現在の東京大学のそれよりも少なかった。もう一つは教員の学生に対する姿勢が違うという。当時、大学は最高レベルのものを教え、学生はそれを理解しようと必死になってついていったという。

いまは、小学校の教諭のように、必要最小限の事項をなるべく多く理解させようと努める。さらに、最近は、各大学が授業評価に、受講する学生の評価が入ることである。難しい講義を行うと、学生の評価が悪くなるので、易しいものとなっていく。

ところが、科学技術の進歩は目覚ましく、多くの分野と項目を生み出し、学生に学ぶべき項目を増やしている。しかし、これに学生による評価システムでは浅く広くになり、イノベーションに必要な深く掘り下げることから遠ざかっている。ここらで以前の講義レベルや姿勢を再考すべき時期かもしれない。pchappy01

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