【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国で読まれる『日本第一』」から
2016/06/11
2016.6.6 日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国で読まれる『日本第一』」から
再出版された中国版「Japan As Number 1」
コラムの著者は最近上海市内の書店を訪れると、「日本第一」と言う本を見かけるという。その背景とは?
○30年前の日本と今の中国の共通性
1979年に米ハーバード大学のエズラ・ボーゲル名誉教授が著した「Japan As Number 1」の中国版が上海の書店では増刷される人気だと言う。往年の日本の高度成長を分析したこの本が、なぜ今中国でよまれているのか?
急成長が米国との摩擦を生み、公害に苦しんだ点など、30年前の日本は今の中国と共通点が少なくない。直面する課題を説くヒントを求め読まれているようだという。
また、日本では、百年の歴史を持つ企業が2万5千社あるというが、中国では数百社にすぎない。この長寿企業の秘訣はどうやら、「先義後利」(義を先に行って利を後にするものは栄える)という中国の古典のことばにあるようだ。とすれば、当の中国は、「先利後義」となり、深刻な貧富の差と役人の腐敗を招いているのではないか。
同著のボーゲル氏は、
「日本は格差や腐敗が比較的少ない。中国は経済的規模で日本を抜いたが、学ぶことはまだあるのではないか」
と、中国版再刊に言葉を寄せたようだ。
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