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2016.4.12   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:あふれるノイズ、聞き分ける人の聴覚」から

カクテルパーティー効果

コ ラムの著者 和田 昭允氏(東京名誉教授)は、計測や受信などで厄介なノイズの専門家として人間の聴覚が優れていることについてふれている。

◯耳と脳の連携で選択的聴取

最近、物理学の世界だけでなく一般的になってきたノイズという言葉。欲しい情報伊賀の不要な情報の全部を指すノイズは、映像ノイズ、電波障害、ネットでの悪口雑言、いらぬちょっかい、社会的圧力などいろんな状況で使われている。

物理学などでは、計測の成功/失敗はノイズを減らして欲しいものだけを取り出すことで決まる。ところが厄介なことにノイズは乱雑で大きな周波数帯に存在する。そこに一貫性はない。

このようなノイズの中で人の聴覚は、抜群の性能だという。人がたくさん集まったパーティーでも、自分の名前や興味ある人の会話は選択的に聴き取れる。いわゆる、カクテルパーティー効果である。

両耳から聴き取った音声を信号に変え、音源の位置を脳がその相関から割り出し、音源ごとに異なる声の基本周波数の差、しゃべりの調子や抑揚などを敏感に検知して特定の人の発言を区別して認識できるという。

脳は、聴き取れない音を補完して文脈を補い都合の良い音だけを拾う。録音でパーティーの音をとっても特定できないように音源の位置が特定できないと認知できない。pchappy01

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