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2016.4.8   日経産業新聞の記事「流行を読む:気持ちを伝えるメモ帳、文具自体がメッセージ」から

紙の端紙を利用

コラムの著者 栗坂 秀夫氏(パシフィックデザインアソシエーション代表)は、文具業界での挑戦について触れている。

○エコと心配り

文具業界は、人口減、少子化、パソコンやスマートフォンなどの情報家電の普及で、縮小が予想され、2014年度の国内の文具・事務用品市場の規模は4662億円である。特徴的なのは、その36%が紙製品であることだという。

多くの紙製文具は自分で購入するより、もらう機会が多いのも特徴。また大手文具店や雑貨店でも紙文具の代表であるメモ帳は売り場の脇役で終わっている。

そこで紙卸の立川紙業(東京都立川市、端詰亨社長)はメッセージ性のあるメモ帳「ベジ・テル」「モジ・テル」を今年の1月から発売した。「ベジ・テル」は新鮮な野菜たちをイメージに、玉ねぎ、トマト、ナス、キュウリを表紙に描き、トマトには「そんなに褒められたら赤くなっちゃう」の一言が添えられ、他の3つも同じようにレイアウトされている。「モジ・テル」は、ありがとう、ごめんなさい、愛してる、ふんばろう、の4種でメモとして使うことにより相手にメッセージを伝えるように考えられている。

これらの商品は同社の女性社員二人が企画、商品化した。メモそのものにメッセージ性を持たせこれまでにない文具を目指している。紙の製造ででた端紙を再利用した点でもエコであり、メッセージ性には女性の心配りが感じられる。業界での新規なカテゴリーとなるか、今後に期待したい。camerahappy01

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