【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:レトルトもんじゃ焼き、日本製粉、調理時間を短縮」から
2016/03/09
2016.1.21 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:レトルトもんじゃ焼き、日本製粉、調理時間を短縮」から
味付けのバリエーションの勝負から食シーンの提案へ
コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)は、2月22日に発表した日本製粉の液体レトルトもんじゃ焼き生地「オーマイ どんなもんじゃ!?」のマーケティング戦略について語っている。
○調理工程を短縮して簡便化し新しいニーズを掘り起こす
もんじゃ焼きは「生地作り」、「盛り付け」、「土手作り」と工程が多く、しかも関西以西では売上高のボリュームが小さい。お好み焼き、たこ焼き、チヂミにつぐ年間7奥円の市場がもんじゃ焼き粉の市場である。
ところが同社はこれはビジネスチャンスであると考えた。工程を減らすことで手軽にサイドメニューとして需要を喚起しようとしたものである。
開発チームは試行錯誤を重ね、辿り着いたのがこれまでの常識を覆す「液体」のもんじゃ焼き生地だったという。調理時間は平均14分から8分に短縮、狙い通りバーベキューなどの仲間とのパーティーでホットプレートでの調理もできるとあって、サイドメニューとして認知されそうだ。食シーンを提案することで、地域に関わらずアウトドアなどにも提案できることも弾みになりそうだ。
「今ある市場だけを見ていると当たり前の当たり障りのない新製品ばかりになる。消費者に機能的なベネフィットにも目をむけて新しい価値を提案していきたい」
と、同社の商品開発部 竹内友香氏は語った。
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