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2016.2.9   日経産業新聞の記事「ソーシャルNOW:技術革新が『価値』を問う」から

どう「稼ぐか」からどう「価値を共有するか」へ

コ ラムの著者 広田 周作氏(電通コミュニケーション・プランナー)は、ダボス会議(世界経済フォーラム)での創業者クラウス・シュワブ氏の発表についてソーシャルの視点で言及している。

○調査会社の英スライラス社のレポートから

広田氏は、同氏が述べたのは;

「現在、世界は第4次産業革命の真っ只中にあり、私たちの生活、仕事が抜本的に変わりつつある」

とう発表に注目している。何が変わるのか。

人工知能技術(AI)分野の進展で、多くの仕事がロボットによって代替されていくという。世界の経済人が語る言葉は、まるで一昔前のSF小説のようである。

ここ5年でAIなどが雇用に影響を与え、日本を含む主な15カ国の国・地域で、

  • 金融関係、管理職、コンピューティング、建築やエンジニアリング;200万人の雇用増
  • 事務職、製造業、建設業、デザインなどアート系、エンタメ、メディア、法律系;710万人の雇用減

と報告している。人間の作業をロボットが代替する図式であり、こうした社会では情報コストだけでなく、エネルギーコストや輸送ソストが大幅に下がる。自動運転をする自動車が太陽光発電で自家発電して、人を遠隔地に運ぶとなれば、初期以外にコストはかからない。経済の効率化が進むわけである。

一方、経済の効率化は雇用を減らし、社会に混乱をもたらす。技術とうまく付き合いながら、雇用や市場を創出すること、またそのための教育が社会の課題となろう。さらに、公に認められた価値が貨幣価値だけでなく、人と人とのコミュニティで、どのように稼ぐかではなく、どのように価値を共有できるかという見方に変わり、自らの価値を再定義することになると予測しているという。pchappy01

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