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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:就活の『ウソ』と決別を」から

2015. 11.2 日経産業新聞の記事「眼光紙背:就活の『ウソ』と決別を」から

大手企業の意識改善が必要

1年前に変更した8月解禁をまたまた6月に前倒しにすると経団連会長が表明、世界でもまれなバタつきぶりだという。コ ラムの著者は、その背景に触れている。

○新卒大学生を一括採用することが世界的にも珍しい

バタついた日程変更で問題になるのは、ラインを引こうとすると、それをこっそり踏み越えようとするものがいることだという。

  • インターンシップは採用に直結しません
  • リクルーター面接は選考とはちがいます

といったウソ。すばしこい学生と企業が目配せする中で正直者が馬鹿をみるという。問題はこう言ったフェアでないことで、就活がウソや小芝居でまみれていることだ。

解禁時期を2ヶ月ずらしたところで、改善されたわけでもない。これを契機に採用を自由化すべきというのが妥当な意見だ。すでに大手企業でもソフトバンク、楽天、ファーストリテイリングなどは独自採用をしており、担当幹部の「一括採用が最もコストがかからない」といった考えこそが変わらない限りこの繰り返しになりそうだという。buildingshadowhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:徳山動物園がスマホアプリ、動物や生息環境再現」から

2015.10.30   日経産業新聞の記事「流行を読む:徳山動物園がスマホアプリ、動物や生息環境再現」から

4カ国対応の本格的なARやVR機能付きのガイドアプリ

コラムの著者 中村 泰子氏(ブームプランニング社長)は、ICT ZOOに挑戦する山口県周南市が取り組んでいる徳山動物園アプリについて触れている。

○多機能なガイドアプリ

この徳山動物園アプリは多機能である;

  • 簡単な操作で3次元CGの動物やキャラクターが園内をナビしてくれる
  • AR(拡張現実) やVR(仮想現実)を駆使した機能を満載
  • 檻の前のQRコードにかざせば映像と音声で動物を説明する
  • 生息地の環境を360度バーチャルで体感できる
  • 音声案内は、日英韓国、中国の4カ国対応
  • 「てのり動物」;入園時に配布された12種類の動物カードにスマホをかざすと、リアルな動物が飛び出す。スマホを回すと360度から動物が観れる

など凝ったアプリである。さらに三崎英和動物園長は

  • 今後、スタンプラリーやゲームなどを搭載予定。
  • さらに、動物園のみならず周南市の観光情報ナビとして観光客を回遊させることで地域活性化

を狙っている。まさにICTでの動物園マーケティングである。leocapricornuschickhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ビッグデータ活用、個人情報保護に知恵絞れ」から

2015.10.30   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ビッグデータ活用、個人情報保護に知恵絞れ」から

その真髄は経験の送受を行う「悟性」

コラムの著者 中村 雅美氏(科学・技術ジャーナリスト)は、2016年1月から運用が始まるマイナンバーについてその利活用の調査から多くの人が個人情報の侵害を心配していることについて触れている。

◯日本年金機構がもつビッグデータ

2013年JR東日本がIC乗車券Suicaによる乗降履歴などを本人の同意を得ずに使ったとして問題となったが、個人情報である税と社会保障の基本情報であるマイナンバーが漏洩したり、利用目的を超えて活用されることへのプライバシー侵害に対して不安視する人が多いという。

2014年、日立製作所と博報堂が発表したインターネット調査で、

  • 対象:20歳台から60歳台の一般男女1000人
  • 生活情報の利活用
    • 不安が期待よりも大きい、やや大きい;48.8%
    • 期待が不安よりも大きい;21.7%
  • 不安要因
    • 個人情報(プライバシー)の侵害、異なる目的で利活用される可能性がある
    • 利活用されたくない場合、本人に拒否権がない

といった結果、JR東日本の問題が尾を引いている。政府は2020年までにマイナンバーを税や社会保障、防災以外に医療情報にも結びつけて管理することを決めた。もちろん、対策や既存の外国の制度問題などの施策研究も行っているが、国民がマイナンバーも含めビッグデータについて関心を持ち、知恵を絞る必要がある。memoidhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:『適時食』支える菓子、乳酸菌いつでもどこでも」から 

2015.10.29   日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:『適時食』支える菓子、乳酸菌いつでもどこでも」から

ロッテの提案「適時食」に沿ったマーケティング

コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)は、ロッテが発売した、チョコレートで乳酸菌の摂れる「スイーツデイズ 乳酸菌ショコラ」を軸に、年成長が横ばいの同業界での新しい市場開拓について語っている。

○新しい食習慣「適時食」の展開

同社では、近年、朝食を抜く人や夕食の時間が遅くなる人が増えるなど、多種多様なライフスタイルを背景に食習慣に変化があることをに注目し、「適時食」という考え方を提案しているという。

この考えをもとに2015年3月に市場投入したのがスイーツデイズシリーズで、今回の乳酸菌ショコラもこれまでのお菓子で摂ることが一般的になかった常識を変えた。

この製品には3つの強みがあるという;

  • チョコレートコーティング:包んでいない場合比べて生きたまま乳酸菌が腸に100倍以上となったこと
  • 常温保存:ヨーグルトなどと異なり、常温保存できる。
  • 時間・場所に依存しない:どこでもいつでも乳酸菌が食べられる

といった特徴を得た。日本の菓子市場は、過去10年間で年平均成長率が0.3%(全日本菓子協会調べ)だという。ほぼ横ばいの市場で、既存の菓子市場にとらわれず、具体的には、食事を代替するようなアプローチを必要としていた。そこでの新しいアプローチがスイーツデイズシリーズと「適時食」である。マーケティング上のターゲットも健康積極層として健康維持に積極的な人々として世代や性別を設定しなかった。

さて、この新しいアプローチ、市場では好評のようである。restauranthappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「デザインNOW:モダン鉄瓶、海外で人気」から

2015.10. 27  日経産業新聞の記事「デザインNOW:モダン鉄瓶、海外で人気」から

伝統的な鉄瓶を基礎にしたシンプルでモダンなデザイン

コ ラムの著者 柏木 博氏(デザイン評論家)は、海外でも日本でも目につくようになった「鉄瓶」について語っている。

○日本の鉄瓶を集めた企画展も在庫なく断念

日本のクラフトが海外で注目されており、特に鉄瓶が流行しているらしい。鉄瓶の展示会を企画したものの、海外に輸出され入手ができないで断念するほどだという。

なかでもフランスでは人気で、多くはまがい物で、内部に塗装があったり、茶こしが入っているような急須的なものもあるという。その中で著名なのは南部鉄瓶で、鉄瓶の伝統的な型は200種ほどあると言われている。ただ、中には、室内に置くと主張が強すぎるものもあるという。

岩手の鋳物工房「釜定(かまさだ)工房」が作っている「秋の実あられ」が、柏木氏いると、洗練され、伝統的な鉄瓶を基礎にしながらもシンプルでモダンなデザインだという。表面に小さな突起がたくさんあって、どんぐりのような「秋の実」になっているという。デザインは宮(みや)伸穂氏の作で、鉄を素材としたテーブルウェアを多くデザインされているという。happy01