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2015. 10.14  日経産業新聞の記事「眼光紙背:TPP、同人作家の不安」から

正論のパロディー撲滅だけで済まないサブカル界の不安

コラムの著者は、TPP交渉の大筋合意にそって懸念のあった著作権者が告訴しなくても司法当局が独自に捜査・起訴できる非親告罪化について、現著作物、すなわち元ネタの収益性に大きな影響を与えない場合はこの限りではないとグレーな決定となってことと、サブカルとの関係について語っている。

○同人誌即売会の多くは2次創作(パロディー)

非親告罪になればライバル間の通報合戦も想像され、作家の孵卵器になっていた即売会自体の先行きが危ぶまれていたが、最悪の事態は避けられた。しかし、線引きの収益性の評価はグレーで萎縮は免れないという。

この間にパロディーなどを広く認める「フェアユース」という仕組みやプロ作家が自作の2次利用を公認する動きをもっと広げようとの声も出てきたという。

話は正論だが、真に新しいポピュラー文化は権威の反抗と表裏一体であったので、既存勢力からの黙殺こそが、対抗文化の担い手を育てサブカルの原動力である。果たして、正論の場にどれだけの若者が集まるか、コラムの著者は危惧している。eyepenpencilhappy01

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