【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:脈絡なき経営が不正生む」から
2015/08/01
2015. 7.28 日経産業新聞の記事「眼光紙背:脈絡なき経営が不正生む」から
事業ポートフォリオの脈絡がない
コラムの著者 は、粉飾決算問題で揺れる東芝と業績が厳しいソニーを例にとり、事業ポートフォリオの脈絡がない、つまりビジョンがない経営に警鐘をならしている。
○2社のビジョンは
東芝は今回の問題の以前から気になっっていることがあったとコラムの著者が語っている。近年の東芝の2本柱は半導体のフラッシュメモリーと米ウェスティングハウス社買収で強化した原子力発電事業である。どうしてこの無関係とも思える事業なのか、そこに全社的なビジョンはあるのかといった疑問である。
一方、ソニーも金融や映画・音楽、ゲームなどポートフォリオは多彩であるが、ソニー全体で何を目指そうとしているのかよくわからないというのも事実である。業績は回復基調であるが、業績管理の仕組みが整ってきただけで経営の筋が通ったとは思えないという。
脈絡のない事業を資本の力で束ねるコングロマリット経営は急速に時代遅れとなっており、元祖コングロマリットともいえる米GEも金融部門を手放し、ネットを駆使した「21世紀型の製造業」を目指すという。
ビジョンなき会社はいきおい数字いじりに精をだすと、コラムの著者は手厳しい。
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