【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:便利・楽しい傘続々、ビニール傘と競争激しく」から
2015/06/02
2015.5.29 日経産業新聞の記事「流行を読む:便利・楽しい傘続々、ビニール傘と競争激しく」から
アイデアの方向探しに日用品の観察
コラムの著者 関沢 英彦氏(博報堂生活者アカデミー顧問・東京経済大学教授)は、傘のお世話になりやすいこの季節にその企業のマーケティング努力について語っている。
○強力な商品、ビニール傘
この業界は安いビニール傘の台頭で厳しいが、様々な工夫で市場の活性化をはかっている。
《マイナス面を克服する》
既存商品の問題点を解決する手法である。関沢氏が取り上げているのは、
- 濡れた傘の対応:
- 撥水性を高めて一振りで雨粒を払う傘
- 傘の先に給水カップをつけ、閉じた時に水が溜まる傘
- 構造を変えて、濡れた面が裏側になる「逆さま傘」
- 傘で手がふさがることへの対応:
- 肩に固定する傘
- 傘の忘れ物対応
- 傘から離れるとスマホに警報を伝えるハイテク傘
といった多様な対応だ。
《プラス面を増やす》
傘を使うことで付加価値を増やそうというもの。同様に関沢氏が取り上げているのは、
- 楽しさを呼ぶ
- 傘の裏地に青空や水玉模様をプリントした傘
- 傘の持ち手が刀の鞘に似せた傘
- 兼用
- 杖にもなる傘
- 幼児向け
- 全てビニール製の傘
といった発想である。
このように傘という日用品をマーケティング的な視点でみると多くのアイデアがそこにあることがわかる。この発想を商品開発や新規企画に使えれば良い頭の訓練になる。
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