【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:イノベーション立国、基礎・応用技術を両輪に」から
2015/01/22
2015.1.20 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:イノベーション立国、基礎・応用技術を両輪に」から
研究開発から市場化への流れに沿って日本は躍進できる
コラムの著者 志村幸雄氏(技術評論家)は、今年の日本企業のトップが掲げたスローガンに「イノベーション」や「革新」が目立ったことから昨年のノーベル賞が実用化を伴った貢献も誘い水になったのではないかと語る。志村氏はさらに、日本のイノベーション立国のヒントがそこにあるという。
○基礎研究⇒応用研究⇒開発研究⇒製品化⇒市場化のリニアモデル
志村氏によれば戦後70年日本はかなり的確にイノベーションに対応してきたという。その理由は2つあるという。
- 日本はリニアモデルの川上で欧米に比べて非力であった。しかし、欧米が得意とした基礎研究の成果は市場化される明確な利用目的がない場合商品化にはおぼつかない。あきらめたり放棄された研究となる。それらの研究を、相応の目的意識や意思決定力で川下の製品技術で一気に産業化、市場化することに長けてきた。いうなれば、『生みの親』が見放した技術の『育ての親』として技術立国として君臨している。
- 液晶表示技術:もとは米RCA
- 炭素繊維技術:もとは米ユニオン・カーバイト などの事例
- 日本が基礎的な研究や技術などで川上領域での着実に力をつけてきている。自国の成果でイノベーションの源泉を手に入れる考えである。すでに自然科学系のノーベル賞受賞者は海外国籍の方も含め13人と米国に次ぐ2番手の実力がある。
イノベーション立国への道が川上、川下の一元化で進みそうである。
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