【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:日本発の研究スタイル、技術優位生かし科学前進」から
2014/12/11
2014.12.9 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:日本発の研究スタイル、技術優位生かし科学前進」から
科学と技術は広大な大陸
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、日本が欧米先進国に新しい研究スタイルを教えるチャンスがあるという。
○どちらが先ということはない
和田教授が指摘するように科学と技術は広大な大陸のように地続きで浅はかな知識で学問領域に線引きをすることは、誤解であるだけでなく、新領域開拓の芽を摘むという。
日本人の多くが、技術は科学の応用、つまり科学があって技術が生まれる一方通行と思っている。しかし、科学史では、ガリレオ・ガリレイが幾何学を勉強してから望遠鏡を作ったのではないように逆転減少が多く見られるという。単に、科学⇒技術の順序で教える方が教えやすいだけである。問題は、日本人は学理を生む技術、技術から学理を生む経験に乏しいことにあると、故・上田良二名古屋大学名誉教授も指摘していたという。日本が技術最強国であることは世界が認めている。ならば、日本の研究戦略が先進国と違ってもいっこうにおかしくないと、和田教授は指摘する。技術で科学の問題を解決する戦略である。現に、江崎玲於奈氏、小柴昌俊氏、故・外村彰氏、青色LEDの研究者たちが論より証拠を見せている。技術優位から科学の諸問題を解決する戦略も、世界に通用する新しい研究スタイルだという。
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