【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:仏の原子力占うアレバ危機」から
2014/12/10
2014. 12.8 日経産業新聞の記事「眼光紙背:仏の原子力占うアレバ危機」から
福島事故後の原発プロジェクトの遅延や政権の政策転換で逆風
コラムの著者は、フランスの国営原子力企業アレバの経営危機について触れている。
○大量受注も水泡に
フィンランドに建設中のオルキルオト原子力発電所3号機(OL3)の運転開始が大幅に遅れ2018年(予定より9年遅れ)になると9月に同社は発表。要因は、総工費の大幅な増加であり、完成時の損失額は39億ユーロ(約5800億円)という。アレバの描いた大量発注計画は水泡に帰した。
既に格付け投資不適合目前だという。責任を問われたCEOのリュック・ウルセルは健康上の理由で年内に辞任することを10月18日に発表。そのCEOも道半ばで12月4日に死去。アレバの危機は未だ続いており、主因の福島原発事故後の各国のプロジェクト遅延、キャンセルとともに、フランス政府が再生可能エネルギー重視への政策転換を進めようとしている。これでは原発大国フランスも旗を降ろす時が来そうだという。
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