【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:排出CO2の行方、海水温上昇なら吸収減」から
2014/12/08
2014.12.5 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:排出CO2の行方、海水温上昇なら吸収減」から
地球環境は実に微妙なバランスでCO2で左右される
コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、米国と中国という二大CO2排出国が削減目標を示したことから、地球上でのCO2の排出と吸収について触れている。
○正確にはわからない吸収量
化石燃料の消費で発生したCO2は海洋と植物を始めとする生物圏で吸収されるという。化石燃料側は排出量の測定が可能だが、海洋による吸収や植物の光合成による分解などの総量は推定することしか出来ない。従ってその収支(排出と吸収)が限定的な地域で測定したデータから外挿して推定せざるを得ない。
大気中の濃度は1年の周期で変化し、4月が最高、8月が最低になる。要因は春から夏にかけて植物が光合成を行って炭素固定が進むからだとされる。また、高度や緯度によっても、最大最小値の遅延や周期が変化することが知られている。
多くのCO2は海洋でほぼ半分吸収され、大気へは3割と推定されている。ただ、このデータの精度を上げるとともに海水への溶解度は温度の上昇とともに減少するため、それがフィードバックされてさらに暑さを呼ぶことになる。いわゆる温室効果である。地球全体での排出量は増え続けており、これを削減しないとバランスを失うことになる。
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