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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:トヨタの名車、色あせぬ美」から

2014. 10.30  日経産業新聞の記事「眼光紙背:トヨタの名車、色あせぬ美」から

「世界をあっといわせてやる」という気概

10月12日に開催されたWEC(世界耐久選手権)第5会場になった富士スピードウェイに往年のトヨタの名車「トヨタ2000GT」が展示された。コラムの著者は、名車の美をみて現代の自動車はどうかと語っている。

○手作りに近い製造で希少品

トヨタ2000GTはトヨタ自動車がヤマハ発動機の協力を得て開発されたスポーツカーである。手作りに近く、当時238万円(現在の物価に換算すると1500から2000万円)だったという。破格の値段である。

最高時速、毎時220キロメートルというスポーツ性能はもちろん、人々のこころを奪ったのはそのデザインである。優美なふくらみを持たせたボディーと丁寧に仕上げられた木目調のインパネなど、50年近く昔のエンジニアたちの技に驚くという。

また、3年数ヶ月の生産期間で、国内に現存するのは200台強だという。オークションなどではその希少性から1億円を超える値段がつくこともあるという。

採算度外視で開発されたトヨタ2000GT。そこには「世界をあっといわせてやる」という気概が感じられるという。rvcarhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:食品売り場にレストラン」から

2014.10.30   日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:食品売り場にレストラン」から

伊勢丹キッチンステージのねらい

コ ラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、伊勢丹新宿本店とカミソリなどを手がける貝印のコラボでのマーケティングの視点から見ている。

○食材とキッチンがコラボで価値向上

伊勢丹新宿本店の地下一階にある「キッチンステージ」に三浦教授は注目。伊勢丹と貝印の家庭用品「Kai House(カイハウス)」が共同で運営するレストランスペースで、多様な分野の人気料理人らによる料理を2〜3週間ごとに提供している。食材を買ってもらうだけでなく、調理したおいしさも味わってもらおうと2007年伊勢丹が始めたところに2012年貝印が参加することで現在の形になった。

キッチンステージはマーケティング戦略として興味深いと三浦教授は語る。伊勢丹としては食品売り場の価値を高める効果が見込まれる。食材は調理されて消費者の口に入る。従って、食品売り場に並ぶ食材が「こんなに素敵な料理になる」という実例が間近にあれば、商品の価値はさらに高まる。

貝印にとっては、家庭用品部門のブランド戦略として意義がある。多くの著名な料理人と協業することで、欧米でも人気の高級包丁をさり気なく宣伝する効果もある。料理人に使ってもらい感想を聞くこともできる。

このような「Win-Win」の関係で今後の展開が面白そうだ。restauranthappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:電気料金下げへの第一歩」から

2014. 10.29  日経産業新聞の記事「眼光紙背:電気料金下げへの第一歩」から

老朽火力発電を最新鋭LNG発電に転換で料金値下げへ

コラムの著者は、東電と中部電力のLNGの調達、新設火力の建設・運営で包括的提携を乗り出した事が、電気料金引き下げにつながると説いている。

○建設から40年以上もたつ石油発電を大幅リニューアル

大きな問題は発電効率の悪い火力発電所に頼らざるを得ない状況であるという事である。発電コストも最新鋭LNGなら大幅に削減出来、大幅な燃料費節約につながるという。

東電では11年3月に原発事故後の緊急ガステービンを最新鋭LNGに改良し、発電効率を40%から60%に向上させたという。

  • 更なる燃料費値下げ
  • それには老朽火力発電を最新鋭LNGに転換

これによって投資の源泉を中部電力の東京圏への進出の思惑と、東電の節約効果で手を結んだ。あとは、他の電力もこのままでは厳しいとかんがえるかだ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ドローンが空を覆う日」から

2014. 10.28  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ドローンが空を覆う日」から

五輪までに様子が変わるか東京の空

コラムの著者は、日本橋の頭上に首都高ができることで空が狭くなったという三越本店の店員から聞いた話から、将来この空もドローン(自動飛行ヘリコプター)が覆い尽くすひがくるのでは、と想像している。

○ドローンの操作法や法制度の検討も

すでに、ドローンが物流や秘書のように企業で使われることも想定すると、日本橋の上に首都高の橋脚で武骨で空が狭くなったように、東京の空もドローンで覆いつくされることもあり得るという。

そこには景観だけでなく、安全性や交通法規など未知な法の整備、事故を起こした場合の保険なども検討するべきだと、千葉大学大学院の野波健蔵教授は主張している。まさに、鉄腕アトム時代に首都高を創造するようなもので、今の様相は想定外かもしれない。misthappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「パッケージNOW:商品出さず使い心地確認」から

2014.10.28  日経産業新聞の記事「パッケージNOW:商品出さず使い心地確認」から

万引き対策をしたパッケージ

コラムの筆者 竹原あき子氏(工業デザイナー)は、フランスでの安価なはさみのパッケージについて万引き対策などをしている知恵について語っている。

○パリのMonoprix(モノプリ)というスーパーにあった300円もしないはさみ

竹原氏が見つけた安価なはさみ。パッケージが結構考えられているという。台紙の上に接着された透明な樹脂製カバーが、はさみの「要」の部分まで覆っているが、指をいれる指穴にはカバーがなく、扇子状にわずかに開く仕掛けである。これで指を差し込めば、歯を動かすことができる。これで切れ味がわかるかは別だが、使い心地を試すことはできるという。

専門店でない、スーパーの店頭でのパッケージに託されたデザインとしては十分である。さらに、指穴とパッケージの台紙はナイロン製のひもで結わえてあって、はさみをパッケージから無傷でとるのは難しい仕組みとなっている。このパッケージの仕掛けは万引き対策として考えられている。ICタグなど高価な対策を行わなくてもパッケージで行う安価な対策として興味深い。hairsalonhappy01