【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:米ポートランド流豊かな暮らし」から
2014/11/10
2014.11.7 日経産業新聞の記事「流行を読む:米ポートランド流豊かな暮らし」から
注目を浴びる米国の『創造都市』
コ ラムの著者 岩崎 博論氏(博報堂ブランドデザイン ストラテジックプランニングディレクター)は、米西海岸オレゴン州にある中核都市ポートランドが注目されている背景について触れている。
○身近な生活を創造的に豊かにするライフスタイル
各国の成熟社会の生活者から支持を得ているのが、「ポートランド流」だと、岩崎氏は語る。高級なブランドよりも、日々の生活の食や文化、健康をより豊かにすることに、時間とお金を使いたいと考えるのが、『ポートランド流』である。
ナイキの本社があるポートランドは、人口60万人程度の中規模な都市。2011年ポートランドで創刊された「KINFOLK」はライフスタイルの世界的な雑誌で、そのコンセプトは身近な人々との集いを豊かにするための手引きとなっているという。
豊かな時間を過ごすための、モノや人、料理のレシピなどをフィルムで撮影した手触り感のある写真とともに紹介しているという。
同様の規模の米国の都市も注目をされている。
- オースティン(テキサス州)
- ボールダー(コロラド州)
- ブルックリン区(ニューヨーク州ニューヨーク市の1つ)
どの都市も街角に創意工夫したショップやレストランが立ち並ぶ。確かに単価は高いが、食材にこだわり雰囲気の良さは好評である。食料品店では有機野菜がそれなりの価格で販売。生活を創造的に豊かにすることに時間とお金を使うライフスタイルは徐々に成熟社会の諸国の若者に支持を拡げているという。これらを『クリエーティブクラス』と名付けた米国の都市研究者リチャード・フロリダ氏。彼の『創造的生活者』は脱工業化社会の経済の牽引役と仮定した。ポートランド流の都市は彼のクリエーティブクラスの創造都市として展開し始めている。
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